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春のヘッドフォンショー [オーディオ]

ヘッドフォンショーでは何度か出店したこともあり、今回は今まで以上にかなり興味を持って頂いたものと感じております。

本当に嬉しく思っておりますが、そのなかで 誤解も少しありましたので ここで説明したいと思います。

今回持ち込みました 機器ですが、バランスヘッドフォンアンプは 一般市販製品ではありません。
お客様の仕様で制作した品物です。つまり販売店さんでは扱っておりません。価格につきましても、「時価」となり 参考価格は少しお話ししましたが、あくまでもリファレンスサンプルの価格に対してだいたいの価格を想像して頂きお見積もりをして 「こういう仕様なら いくら」という形になります。
これは 仕様を高級にすると高くなる というだけではなく、リファレンスより 安価になることもあります。たとえば 同じような品物を同時に何台も受注できるときは 安価になります。たとえば コネクタは異なっても 同じ穴の品種を使い 同じ加工にしてしまう というようなことです。
また 通常 メーカーさんに特注製品をオーダーすると 同じ仕様でも一般量産品の商品の何倍も何十倍も高額になってしまいますが、当社では出来るだけお客様に安価にOJI Specialサウンドを味わって頂きたいと思い、そのときどきで考慮してお見積もりしています。いわゆる 素材部品費の上下動のリスク分を上乗せはほとんどせずに価格設定していますので 時価という形になります。

一例を挙げますと 筐体の設計と製作。設計に一日かけたらいくらになるか・・・ 多分 技術系の設計会社にお勤めでないと かなりビックリする価格になると思います。そして それを機械加工に出すと・・・・ これまた かなりビックリします。だいたい それだけで販売価格になる位の価格です。もっと言うと 販売価格以上になる場合もあります。大手さんが特注を受けないのは当たり前なのです。出来上がり価格が高すぎて商売になりません・・・・

・・・で OJI Specialの特徴は こういう一品物。世界で一台の貴方だけの一台をリーズナブルな価格で提供したいと考え 工夫をして製造販売しているというわけです。 もちろん 基本的な部分を手抜きすれば 音質は悪く 話になりません。利益も 大手様ほどは頂かなくても良いのですが、商売ですから必要です。
そこで 前述のように タイミングを合わせ同じような物は共通化できる部分は共通化して設計し台数を増やしたり、テスト用の機材は出来るだけ 自社リファレンスだけにして 余計なコストをかけないようにしたり、ワイヤー制作など お客様から ボードもセットでお借りして制作したりと、かなり工夫して 中身は落とさず、価格を下げるなど様々な努力をしております。 

先日 BDーDP1を見た大手エンジニアのかたに言われました。「XX一ヶだけで 素材費 うん千円 それだけで 定価うん万円・・・・商売にならないのでは? 安価な物使ったら」 ・・・と
確かに 量産品では 定価の中にしめる素材費はかなり少ないですし、日本では人件費(工数)はかなり高いですからそうなるのですが、やはりハイエンドとなるとこだわりがあり、そういう物を使いたい と思うと どうしても使いたいのです。自作派や超高価な業務用機だけにしか使えないパーツだって 使いたいと思っている方もいらっしゃると思います。だから OJI Specialでは 何とかしてあげたい という思いで 工夫をしながら特注制作をしているというわけです。

そのほか お見積もりを直ぐに・・・という方もいらっしゃいますし、欲しい と思ったら直ぐにでも欲しい という気持ちは分かります。自分もそうですから・・・しかし 見積もりには数日~1週間くらいかかる場合もあります。もちろん 通常動いている商品や改造は 直ぐにお見積もり出来ますが、そうでない物も多いのです。もっというと 設計をしてみないと見積もりできない物も多いです。一品物や改造などの見積もりは 「量産品の値引き額を計算する 見積もり」とはかなり性格が異なります。
このあたりも 考慮していただけたら と思います。

あと 特注品は、仕様変更ができませんので 注意が必要です。設計をし加工をして作ってしまうと コネクタ一つ変えるにも 再設計→部品調達→加工→分解→制作 2倍以上コストがかかってしまうこともあるのです。
幸いにも いままでは入念な打ち合わせの上で制作しているので問題が起きたことはありませんが ご配慮頂ければと思います。

某量産メーカーのエンジニアに言われました。
「妥協や制約が少なくて良いですね。私の場合 使いたい回路やパーツが使えないんですよ」 確かに 量産品に比べたら そうなのですが、前述のようにやはり制約はあります。それを お客様の予算や 打ち合わせで どのくらい制約を外し、ご希望に合うような物が作れるか これが一つの技術となります。

お客様にとっても当社にとっても世界に一台のカスタム制作。ご満足頂け 長く使って頂けるものを開発したいと思い、日夜努力しております。


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