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ケーブルについて考える [オーディオ]

ケーブル いろいろなケーブルがあふれ評価はいろいろですね。
同じケーブルでも 100円で売っているケーブルから 何十万円以上・・・・・
まあ 見た目はともかく 音が変わらないと意味がありませんね。

と言うことですが、 音は変わらない という人もいますが、変わるという人もいます。 どちらなのでしょうか!?

アナログでしたら どんなケーブルでもその電気的特性は違いますので、 判別できるできない  や測定できるできない は別にして特性は変わる と言えると思います。特性が変われば 音は変わる と言えると思います。 

また データ伝送で言うと たとえば USBケーブル。 伝送系のことをよく知らない技術系の人でしたら 「データが変わらないから音は変わらない」と言うかもしれません。 しかし 良くデータ伝送や回路のことを知っている人だったら 変わると言うと思います。
こちらも  判別できるできない や測定できるできない は別にして電気的な特性は実は変わります。だから 音は変わる可能性はあります。

このデジタル系の話は 「え~っ!」 と言われそうですね。なにしろ データ伝送に失敗しなければ データ自体は 送り側の機器と 受け側の機器のデータが同じなのですから、データ伝送自体は無関係のように思えてしまうからです。だから 「え~っ! 変わらないよ!」と言われるかもしれないと思うのです。 これは 一つのことだけ問題にして システムトータルでものを考えないとなかなか考えられない問題です。

さて 何を根拠に言っているか お話ししますと たとえば 比較的長い距離のデータ通信に使っている RS422などのデータ通信では ツイストペアによる電位差を比較して HかLを判別します。つまり ノイズなどの影響は少なく 仮にノイズが乗っても打ち消し合って データに影響をあまり与えず判別可能なのと、絶縁された伝送を使えばアース間の電位差などによる影響も阻止できます。

しかし 一般のオーディオやコンピュータなどで扱っている伝送系のケーブルは こういう対策がしてないものが多くいくらデータ伝送は完璧に行えても アースに関連する様々な問題は全く解決できていません。特にデジタルを扱うものをアナログ系につなぐと言う行為は本来非常に難しいことなのです。
簡単に言うと パソコンでアナログオーディオはいい音がしないことが多いですよね。ノイズが乗っていることも少なくありません。 それはアナログとデジタルが 電源やアースを介して影響し合っているからです。もちろん  トランスのリーケージフラックスやノイズの飛び込みなどの影響もありますが、アースなどの影響はかなりあります。シールドや フィルタのアースラインへの影響も少なくありません。
たとえば DCの電源側にコンデンサーを付けても アースやリーケージフラックスなどは あまり関係ないので 実際には あまり効かないのはこのためなのですが、(回路の接地側と 筐体や電源のアースとは仮に接続されていても別のものです) とにかく 接続するとどんなものでも 抵抗値がありますので影響し合うのです。

つまり そういう機器同士を絶縁されていない ケーブルで結んだ瞬間に機器の特性は変わると言って良いでしょう。
だから 「特性は変わる場合も有る」 そして 「音が変わる場合も有る」 と言うことが言えるのです。

先日も 新しいスタジオを作ると言う話があり、アース系の対応について打ち合わせをしました。 多くは最終的にアース関連の調整(ケーブルも含め) 行うのですが、あらかじめ対策ができることも多いです。

まあ どのくらいの差が 音質差となるリミットかは難しいですし、聞く人の感度?も人それぞれですし、聞いている部分も変わります。また コストパフォーマンスも重要なので あらゆる商品が 「特性は価格に比例しない」 という前提みたいなものがありますから 価格的に いくらかければ良いかはなかなか決められませんが、変わることは事実だと思っています。  

そういう意味で言うと オーディオにとって良い性質のインターフェースがあります。たとえば 光はアイソレーションされており、非常によいインターフェースだと思っていますし、きちんとしたものを使えば少なくとも これによるアース関連の問題は回避できます。ただし 完璧ではなく 暗ノイズも乗るようなのですが、しかし アース間の問題は 電気的に絶縁されていますので回避できます。音が良い悪いは前述のように人それぞれなのと 後述しますがいろいろあるので別にして 必ず用意して良いインターフェースだと思います。

もう一つ この話題で難しい問題。それは 音の良さと 電気的特性の良さは 別 と言うことがあります。それは 完璧が無い現状では 一つの事象を理論的に解明して良いものを選んでも現実は異なる と言うことが多いのです。
たとえば コアキシャルケーブル。 アースは絶縁されてない場合が多く、 なおかつ 不平衡。長距離伝送はまず無理な伝送方法ですが、オーディオではよく使われます。

多分 微妙な揺れ が関係しているのだと思いますが、現場では必ず使いますし、聞く人が機械ではなく人なので 音楽は本当に難しいですね。

いやあ オーディオって難しいですね。 しかし 完璧が無い。 だから 逆にケーブル一本でも楽しめると思うのです。 


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