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あのクリアーで高分解なサウンドはどうして生まれるのか!? その4 [オーディオ]

んーん パターンでどのような音の違いがあるのでしょうか!?
文章で説明するのは・・・・ と思いましたが どうしてもこの差を伝えたいと思ってこうして書いてきました。しかし 口で言うのは簡単実際におこなうのはとんでもなく難しいのです。 でも ものを変えれば簡単に実験できることがあります。

音の差をご自分で実感できるとすれば 音元出版 オーディオアクセサリの 電源&アクセサリー大全2012 の 私が書いた 記事をみて実験してみると良いと思います。142ページです。マスタリング機器などのオーディオ用パソコンについて書いていますが、図2に示しているのが 共通インピ-ダンスの無い接続です。




共通インピーダンスの無い世界はどんな感じかというと、混ざり気の無い 純な感じになります。これは 車の話をイメージしても同じです。
そして勘の鋭いかたなら解ると思いますが、 アンバランスヘッドフォン再生と バランス再生の差 みたいな感じですね。
バランス再生は 位相がキッチリ合っていて 濁りの無いクリアーなサウンドになりますし、。解りづらい低域もバッチリと分離するそれでいて量感たっぷり みたいな感じになりますが、 共通インピーダンスの無い世界はそんな感じになります。
ヘッドフォンでは たった2本の緩衝であの差が出るのです。 何百 何千の緩衝!? 少しずつの緩衝でも・・・想像がつくと思います。

しかし これは とにかく手間暇かかり、難しいのです。 パターンが大変です。解っている人が設計しなければなりませんし、仮に出来ても、時間がものすごくかかります。 アースを個別に通すのですから・・・・
ベタなら簡単ですよね。 ベタに落とせば良いのですから 何処でもつなげられますし、4層以上ならさらに超簡単です。

企業は 時間いくらの世界ですから 時間短縮はとても重要な課題です。 made in Japan の量産であれば特に重要ですね。

しかし それだけでは無い世界もあります。 本当に 良い物を求めている人は 理論的に良い方を取りますし、私が仕事をしてきた 宇宙産業等でも同じです。 有る一定の性能が必要なのは言うまでも無いのですが、 その時代の最高峰の技術を使うわけで、そういう部分は本当にしのぎを削って頑張っています。

最近では チップ自体が小型になり、一点アースにしなくても 距離が短くなりましたので 同じような効果が得られ、デジタルでは特に つい忘れがちですが、微細な影響を感じ取ることが出来る 人間の耳相手のオーディオでは逆にスペックに現れない、計測不能領域、もしくは これに近い領域では こんな設計の違いが音に現れます。
最近の クロックなどのICでは パターンも事細かに指示してあるカタログも多いです。それほど パターンは重要です。

以前からよく言ってきたのですが 「同じチップでも設計によって全く異なる性能になる」 と言うことがあります。 同じICなのにメーカーによって 音がとんでもなく変わりますよね。性能も変わります。 よく言われるのは 部品で音が・・・・ と言いますが、もちろん それもありますが、それよりも パターンが異なるからです。


ということですが、 私は完璧ではありませんし、 日々勉強 そして 向上するように勤めています。
そして パターン設計が上手くいき満足のいく性能が出たとき! それは本当に嬉しいですし、 その効果をお客さまが感じ取って頂けたとき それは 更に嬉しく 何日か前の文頭の 一杯(笑)になるのです。

改造も同じです。 パターンを変えたい場合はパターンをカットしてワイヤーで引っ張ったり、まあ いろいろやります。 部品を変えるより、よっぽど効果が有る事もあります。

これが 一品料理の良さなのかもしれません。 時間とお金勝負ではなく じっくりと、部品の性能を引き出し、作り込みます。 量産の良さはもちろんあり、私も 家電など量産品を家庭では使うこと ほぼ100%ですが、趣味の世界は量産とは違った世界を味わうのも良いですよね。

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