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ルビジウムの音とクロックの秘密 その1 [オーディオ]

いやあ 変な題名ですね。ルビジウムの音。 ルビジウムが音が出すわけではありませんね。

そして MTCSS Unit 8128という 10MHzマスタークロック同期させる機材も発表しましたし、とにかくクロックは進化した現在のオーディオの最も重要な話題の一つなので、クロックの秘密を解き明かしていきたいと思います。

私が30年ほど前に仕事で メモリー録音再生をコンピュータでおこない、その高音質に驚いてから 20年くらいずっと研究して 本格的なオーディオ用として DPATを開発し発表。散々非難されていた(笑) 翌年くらいの 2003年や2004年。 A&Vフェスタ で 公演をおこないました。 たとえば 2004年には 「音が良くなる最新テクノロジー」 ということで DPATを持ち込み その特徴をや仕組み もっというと何故音が良くなるのか? など お話しました。 DPATのあの音の秘密。 PCMデータの正確性だけでなく、クロック、ノイズが与える影響など 様々な課題があったことをお伝えしました。 

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発表時の多くのオーディオ評論家さんの驚きとは裏腹に翌年くらいから非難を浴びていた(^^;次期ですが、デジタルデータの正確な再生とクロックの問題を追及していました。
いやあ いろいろなところから 非難の声が聞こえてきましたが、まあ 今となっては当たり前でしょうね。 CDトランスポート全盛で、まさか あの ノイズだらけの コンピュータで きちんとした音が出るとは思わないでしょうから・・・ 。
しかし CDを製作している側では コンピュータなのですから、まあ オーディオは変なものだといつも思っていた次期です。 声を大にして騒ぎましたし、オーディオ専門誌の記事を 何年も書き続けました。・・・が その甲斐あってか 今ではコンピュータオーディオは当たり前の時代になり、オーディオ機器の大半はコンピュータになった感じがします。 DPATの発表と アップルさんのiPodの発表が似た次期だったのですが、コンピュータオーディオの普及は アップルさんの功績かもしれません。 アップルコンピュータは UNIX系のOSを使っていましたので、一度開発したらその後の発展は速いですよね。そして ポータブルプレイヤーと言うことだけで無く 音楽プレイヤー、携帯電話やコンピュータの境も無くなってきました。当たり前ですね。 コンピュータですから・・・・

さて そんな時期、声を大にしていた 事は データとクロックですが、その時代 データが異なっていることに気がついた私は 一番声を大きくしたのがデータですし、記事でも分かり易かったのでデータがクローズアップされましたが、もう一つ忘れていなかったのはクロックで、 高精度水晶、ルビジウム、セシウムなど もうありとあらゆるものを試しました。 非現実的なので 水素メーザー・・・とはいきませんが まあ いろいろ試したわけです。

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セシウムクロックです。 (^^; 技術屋ですから 話を聞くだけで無く、実際に試さないと気が済みませんし、試すことで 様々な事が解ってきます。 とにかく 現実に体験することは最も大切なことだと思っています。

なぜそんなに試したかと言いますと、 とにかく 精度の良いクロックにするととんでもなく良い音になったからです。 それも 同じ水晶でも いろいろな音がしますし、 ルビジウムでも同じです。 当時は 2種類試しました。 たった一種類しか 試せませんでしたが、 セシウムクロックも試しました。 多分 セシウムクロックでデジタルオーディオを試した人は 世界でもほとんどいないと思いますし、日本では 数えるほどでしょう。
しかし 本当に良い音がしました。 これは 技術屋として その秘密に迫りたいですよね。

そのとき気がついた事というか 変だと思ったこと事の一つは 理論的に、長時間のクロック狂いはオーディオには関係無い ということです。 一般的に ppmで表されている 精度は、長時間の中でどのくらい中心周波数がずれるか と言う精度になります。 これは その当時から 声を大にして言っていたのですが、そのずれはピッチの違いにしかならず、音質には影響しません。実際に実験してみると分かりますが、周波数をずらすと ピッチが変わるだけです。
たとえば ハ長調のラの音。440 Hzとか880Hzの音がちょっと 上か下に狂う程度で 音楽家でも解りませんし、音質の違いにはなりません。 同じクロックで 周波数を変えれば直ぐに解ります。 音質は変わらない

では なぜ クロックによって音質が変わるのでしょうか? これは 技術屋として 矛盾が生じた分けで本当に悩みました。 

長くなるので このお話は次回!
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