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安いコンデンサーと音 [オーディオ]

先日お客さまと話をしていたら またまた安いコンデンサーの話が・・・・


小型のものでは 現在では ほとんどが チップ部品になり、ほぼ決まった物しか採用できませんので「音が悪い理由は安いコンデンサー・・・」 と言っている人は少ないと思いますが、逆に、大型の製品では品質が悪い安価な物は ダメです。 この「性能が悪い」 と言うのが問題で 安いか高いかは関係ありません。

たとえば セラミックコンデンサー。 高周波特性が良く、温度補償されているものも有り、 まあコンデンサーの中では激安に近い セラミックコンデンサーですが、安くても これ以外の選択肢が無い という場所も存在します。これを オーディオ用の高価なフィルムコンデンサーにしたら・・・ 間違い無く性能は悪くなります。 用途が違うからです。改造で 間違えてこれを行うと 高音質にするどころか 間違いなくダメになります。 しかし 音は変わりますので、評価は難しい事なのです。 

あと 昔から言われていることですが、電解コンデンサーの場合 どうも エッチングの薄いコンデンサーはダメな感じがしますが、これも 使う場所によって変わります。 音がダイレクトに通過する部分は 大きく変わりダメな場合も多いで難しいです。

何が良いのでしょうか? 難しいですよね。特に オーディオ用途を唱っているものは 小型のものが多いので こういう事からすると問題です。ただ 音が良い物もありますので、一概には言えません。

約40年ほど前 大学の研究で コンデンサーと人が感じる音質評価の統計を取ったことがあります。
意に反して 「一番安いセラミックコンデンサーと 何も無しDC)がほぼ同評価」でした。

当然ながら コンデンサーに限らず 何かを信号が通過する際には 多かれ少なかれ 歪みが付加されます。 既に誰でも知っていることかもしれませんが、歪みが心地良いものもあります。 簡単な例では ギターアンプ。同じ 歪み率でも 好みがあります。オーディオ用途では 逆に歪みがあるのは問題です。

ということで コンデンサーに関しては 高いコンデンサーにすれば良いのか・・・・はダメなので用途に合わせた 良い品質の・・・ など いろいろ問題は多いです。

そんな中 最も簡単に解決できるのは ダイレクトカップリング。
いわゆる DCアンプですね。 そもそも 入出力にバイアスがかかっていないので いちいち コンデンサーで DCカットする必要が無く ダイレクトに接続できます。音質変化をするものを入れる必要が無いのです。
問題解決には簡単な方法が良いです。 複雑なことを行うと 別の問題が出るからです。

たとえば そうですねえ・・・疑似A級アンプ やサーボみたいな物ですね。 ダイナミックに 動作点を変えるというような物です。 こういう事を行うと 必ず遅れが出ます。 簡単に言うと 変化が起こってから 動作させるわけですが、問題が起きてから戻す みたいな感じです。 既に問題が起きているのですから、悪いのは直ぐに分かると思います。これと同じ関係の物としては サーボ類も同じです。 動いてしまってから元に戻すわけで、もう アナログオーディオから入っている人は誰でも知っていることです。 強烈なサーボは様々な面で音を悪くします。ただ 何もしないのも問題で、ワウフラッターがたくさんあるようでは 問題ですよね。サーボが嫌だからと言って 何もしないのは 問題解決にはなっていません。 それ自体が歪みですから・・・ そこで レコード再生では 急峻な変化やノイズを ゴムベルトのドライブを使ったり、イナーシャの大きな物を使うなどして機械的に緩和するなど 対策は必要でそういう事を行っています。良い部分取りをするわけですね。

アンプなども同じです。 安易に DCアンプにしても 良くなるわけではありません。しかし上手く作れば 何も無いのは良いですよね。

部品が 安い高い ではなく こういう根本的なことを考え、効率良く 品質の良い部品 や回路方式を使わないとなかなか前進しません。


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