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新型レヴォーグ レビュー オーディオ調整と測定 ダイナミックレンジ [オーディオ]

新型レヴォーグに限らず 音が良い 悪い、など カーオーディオは様々なことが言われています。
新型レヴォーグでは 大きな音にした際に ドアのスイッチ部分が共振しやすいことをお知らせしました。共振すると 別の大きな音が出るのでわかるのです。音楽の邪魔ですよね。
しかし そもそも 停止中だけで無く、走行中のノイズが多い場合は 音楽がかき消されて 音が聞こえません(汗)
SN比 とか ダイナミックレンジ 等と言われている特性関係なのですが、まあ 今回は わかりやすくダイナミックレンジと書いていますが、実際には測定方法がことなりますので 簡易的にわかりやすい測定をします。

停止中の周りからの騒音具合と エンジンをかけたときの状況など知りたいですよね。
音が良い悪いの前に聞こえないのでは話にならないからです。(汗 

要は人の感覚で主観的に静粛性が・・・とか、ここで話をしていても余りよろしくないので測定してみます。
まあ測定と言っても前述どおり簡易ですが、それでも 相対的に見れば わかりやすいと思います。
実際どんな感じになっているのか!? 興味ありますよね。



1KHzのトーンを入れた状態でノイズ測定(騒音も含むトータル)です。

エンジンオフでの測定
1KHz のトーンですから3次歪み成分が3KHzにはっきりと見えます。
(DACや発信器の歪みでは無く再生系のトータル歪みです。)
これはエンジンオフ状態です。周りの騒音もあるので 低域は騒音がかなりあります。
revorg_audio_pic1.jpg

停止中でもノイズがあるのは 騒音(環境音)です。まあ 都会よりは相当静かですが、人があまり聞こえない低域には結構ノイズがあるものです。これらは相対的に見てください。それでも 周波数特性ではしっかりと判定できるのですから 当たり前の話になりますが、普通に音楽が聞こえますのでご心配なく。

エンジンをかける
revorg_audio_pic2.jpg

1500rpmくらいです。
さてエンジンをかけると低域~5KHzにわたって約20dB程度ノイズが上がりますね。
(走行するとさらに ロードノイズや風切り音などがドンドン加わります)
これを見るとわかりますが、歪みはかき消されてよくわからなくなります。
いわゆる歪みでさえわからなくなってしまうのです。言い換えると音質はわかりづらくなってしまいます。
静粛性が凄いと評判の、レヴォーグでさえ この状態では歪みは判別不能になりますが、同様に音楽もよく聞こえなくなっていきます。これが 車内での再生の難しさの一つの要因です。
また 小さな音になると人間の耳はラウドネス効果と言って 低域や高域が聞こえづらくなります。
多くの場合ノイズなども相対的に関係するので非常に難しいのです。だから オーディオルームは大切ですね。騒音が大きくなると 人は、集中し聞きたい音を聞き分ける能力を持っています。しかし 騒音は無い方が良いですね。前述歪みですら かき消されてしまうわけですから。。。。まあ 一般家庭では 音質云々の前に騒音対策も必要です。
また 車内のオーディオは非常に難しいと言うことがわかると思います。
ちなみに 後付け 後加工で 低域の騒音を低減させるのは不可能に近いくらい難しいです。 

ただ 新型レヴォーグは そもそも 静粛性が非常に良いようなので、これはオーディオ再生にはうってつけの車です。問題は低域ですね。人が感じない騒音が結構あります。新型レヴォーグは高域はシャリシャリさせる必要は無いと私は感じています。
更に言えるのは エンジン停止状態で音質調整をしても、エンジンをかけたときや走っているときと全く聞こえ方は異なる と言うことを理解して調整しなければなりません。

ということで

 新型レヴォーグの音響セッティング

設定は 測定して決めると ろくなことがないので、まず測定せずに設定して、その設定で様々な状況下でしばらく聞いて問題無い場合は測定します。今回がその測定結果です。
前述結構大きな音でガンガン聞くならサブウーファーを入れた方が良いかもしれませんが、とりあえずは そのまま どうなるのかテストしないともったいないです。

考えなければいけないことは

1KHzと同レベルに低音を出したとしても騒音とほぼ同じレベルにしかならない
果たしてこれで どういうサウンドになるのか? これは難しいですね。対費用効果が・・・となります。 またよく行われている デッドニングや遮音などでは 低域の騒音は抑えるのは実は困難です。遮音やデッドニングなどで高調波成分として上周波数で抑えられるので、低域の騒音が少なくなったと勘違いする程度だと測定上は感じます。
カーオーディオでのウーファーは 強大な低域の騒音 VS ウーファーのパワー こんな バトル みたいな感じになるのです。家庭での再生のサブウーファーとは趣が異なります。

さてどうしたら良いか!?

Freq-0.jpg
この 赤線部分に注目します。 1KHzのレベルに対して -20dB程度から 低い周波数では ほぼ同じレベルです。音楽の低音 VS 騒音  となるのがわかると思います。

それと 人それぞれ 聞こえ方は異なります。年配になって高域が聞こえなくなってくることもありますが、それは かなり上の周波数で、騒音が多い車内の音楽再生にとってそれほど大きな問題とはならないと私は思います。

イコライザーでの設定
イコライザーでの設定は上げ下げですが、音の聞こえ方は相対的 ということを考えてセッティングするとうまくいきます。
そこで 先ほど注目した赤線部分が 測定したこの図での白線部分になります。
Freq.jpg
1KHzよりかなり上がっていますよね。 本来はフラットが良いのですが、車という騒音環境、そもそも 中低域が薄く感じる、ラウドネス効果 などから イコライザで低域を上げています。

各バンドの上げ下げですが、わかりやすい例で 極端に言うと 全体を上げる→音量を上げる と同じ事になってしまいます。
つまり 低域を増やすには低域を上げる というやり方の他に 低域を増やすには 高域を下げる も同じような効果になります。低域だけを上げると もちろん低域は上がりますが、相対的に中域~高域は下がることに注意をします。3バンドだとホント難しいですね。 マルチバンドならもっとよく合わせられますが。3バンドでは そういう感じで、少しずつ 思う方と逆を変えてみたりすることも含め、まず 高域 中域 低域の どれかを少し変えて見てそのあと別のところを相対的に変えてみるのが良いですね。高域と低域を同時に上げると 当然中域は下がってしまい、音楽で大切な肝心の中域が聞こえなくなります。レヴォーグのフラット設定だと どうも中低域が欠損して厚みの無い薄い音に聞こえます。芯があって厚みのある中域と素直に伸びる高域が透明感も感じられ良いと思います。

レヴォーグのアイサイトX搭載のシステムは、純正なのに(失礼)音楽ソースの差は非常にわかるシステムなので、できれば 良い音源(ドンシャリでは無くきちんとした録音)を使って調整すると良いです。いわゆる音量差が無いような  音楽では調整が難しいです。
できれば 音源も周波数特性をしっかり測定し、WAVで品質の良いものでテストするのが良いです。
音響的に余り良くない音楽ソースを良くしようと頑張っても結果良いものが悪くなります。音響的に余り良くないソースは そう思って音楽を楽しむのが良いです。

ちなみに イコライザーは位相変化もあることがあります。今回は全く調査していませんが、イコライザーは余り大きくいじるとおかしくなることの方が多いです。その意味でも相対的に考えるとうまく合わせられる可能性は高くなります。
そういう面で 位相をずらして、音像の定位を変更するのは私は好きでは無く、行うとしたら、周波数調整(出す方と吸音する方)を全て終わらせて 最後の最後にほんの少し という感じでしょうか。
音量差だけで無く 位相差も利用する昨今の音質調整は本来の音楽(芸術)を変えてしまうと考えます。

と言うことで、新型レヴォーグでアイサイトXの純正オーディオの音を気にされている方は参考にしていただくと良いです。
もちろん 音の好き嫌いは人それぞれ、聞こえ方も異なります。測定方法も人が乗ったり、マイクの位置を変えたりすれば変わりますので あくまで あの位置でこのように測定したら こうなりました。私が自分が好きな音量で聞く場合にはこんな感じ というお話です。
絶対的な測定は難しいですし、やっても余り意味が無いです。計測ルームを作るわけでは無いので、音楽の種類でも変わってきます。芸術なので人の感じ方は様々だからです。
繰り返しになりますが、BGMなら十分な音質と思います。好みでちょっとイコライザーをいじれば良いかな という感じです。
新型レヴォーグは普通は難しい、いわゆる騒音のある車では難しい、音量差のあるJAZZなどを聞くと ホント素晴らしいBGMになります。大きな音にしなくても 静粛性が高いので、小さめの音でリラックスして聞くことができます。ダイナミックレンジが広く録音されていることが多いクラシックなども比較的きちんと聞くことができます。
BGM再生 の中でも パッセンジャーと話をするときに大声にしなくても良い という感じでビックリです。相当静粛性が高いのだと思います。 凄いですね!
購入し、納車されるまで、純正の音はかなり不安でした(笑) アイサイトXのために交換ができないからです。でも 調整後はホント安心しました。

新型レヴォーグでのドライブ。品のある静かなカフェでBGM聞きながら、友人や家族と話をしている・・・ そんな状況をそのままドライブしながら・・・・みたいなイメージで音楽も会話もドライブも楽しめます。 本当に楽しいです。 



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