SSブログ

Prodigy CUBE や imAmpの改造方法 その2 [オーディオ]

さて 前回は アルミ電解コンデンサーの特性などについて述べました。

改造の際に 回路を調べていますといろいろメーカーの工夫をうかがい知ることができます。
たとえば どう見てもパスコンなのに ICからかなり離れています。
いろいろ追いかけると 物理的にスペースが無く付かない と言うことに気がつきます。そうするとICなどの電源近くには小容量のパスコンが付いていますが、これがくせ者です。
計算をすると 0.1~10マイクロ程度のパスコンが多いようですが、 どの周波数を考えて装着しているかが問題となります。 電子技術屋さんが計算すると 共振周波数??Mで。。。。 となりますが、オーディオは 理想通りにはいきません。特に メーカーの量産品となりますと 性能よりもコストに見合った妥協をしますので ますます複雑になります。改造の場合は こういう部分を含めて考えなければいけないので 考え方はかなり複雑になります。

良くある間違いが 「容量を増やす」 と言うことがあります。 コンデンサーは 容量毎にインピーダンスが変わります。簡単に言うと 容量が大きいと 低い周波数のインピーダンスが低いのですが、高周波数になると インピーダンスはあがってしまいます。 小さなコンデンサーではその逆です。
パスコンは 簡単に言うと 電源ラインのインピーダンスを下げる と言う意味合いで 速い変化に対して 電源ラインではなく パスコンから電源を供給する と言う意味になります。 つまり 早い変化に対しては 大きな値の(大容量)コンデンサーは逆効果になるのです。

前述は 理想的な回路動作を求めた際 どのように回路が動作していて どういう風にすべきか と言う考えでのものですが、オーディオは難しいのです。というのは 仮に設計上悪い方向に改造しても 音は変わりますので 良くなったと勘違いをすることがあります。

私は 容量をむやみやたらに変えると言うことはしません。どちらかというと 同容量で高特性を示すものと交換します。さらに 同じような特性でも 音質的に実績があるものに交換します。
ただ カップリングコンデンサーなどの場合 計算すると すこし容量が足りない という場合も有ります。
カップリングコンデンサーでは CRのハイパスフィルタになりますから 容量が小さいと低域が通過しなくなります。そういう場合は 大きくする場合があります。ただ 1/2πCR で計算されるような回路では容量をググッと2倍にしても周波数は1/2になるだけですから すこしくらい変えても態勢に影響はありません。たとえば 20Hzが10Hzになるという感じです。 それよりも 特性を変えたり 使用される温度範囲でしっかりと設計したコンデンサーの特性が保証されているものを使う事が大切です。あとあまり大きくしますと ゆっくりした周波数で問題を引き起こす場合があります。DCに近い成分は危険です。DC検出保護回路が無い場合などは 交換は要注意です。

ということで 具体的な例を示しますと 音声が通過するオペアンプのパスコンを変えてみる と言うのが比較的回路を追いかけやすいので見つけやすく問題が無く音質の代わり方を確認できる方法です。 容量の異なる 特性の良いコンデンサーをパラって接続する と言うのも 壊す危険も少ないですし音質の変化を見るには良い方法だと思います。
その傾向をつかみながら 交換 と言う方法も良いでしょう。 電気的特性は それほど影響するとは思えないにもかかわらず 音は変わります。

これが改造の楽しみですね。 

単純な回路ほどかわるようですので 半田付けができる人は是非楽しんでみてください。



 
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0