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音楽販売形式と音質 WAV VS FLAC まとめ [オーディオ]

WAV と FLACで何故音が違う と言う部分もありましたが、そもそも マスターは?というような話になってきてしまいました。 

訳がわからなくなってきましたのでまとめてみたいと思います。
まあ FLACは可逆変換ですから 条件を同じにすれば音質は変わらない という感じですし、条件を同じにするのは結構面倒ですね。この場合は WAVが圧縮前の原本なので WAVにして いわゆる できるだけ単純に再生するのが正解ですね。

さてさて 原本(そもそも聞かせたいと考えたマスター) を考えるために ここで 物理的な理論話をすると、周波数側はともかく 16bit VS 24bit だと明らかに24ビットの方が波形の分解能は高く処理過程では滑らかです。アナログに戻す場合に様々な方式があり、データの補完方法も様々なですので 元からデータがある 24ビットの方が有利だとは言えます。
ただし 最終的には 標本化定理によって どちらも、滑らかな波形に戻りますし同じ状態でスタジオではチェックしています。これらは いずれにしても配信過程ではデータは変わりませんので再生装置の問題となりますので できるだけ良い物 という感じですね。
ちなみに e-onkyoさんのデータですが、調べた物は 同じ音源で 96KHz/24bit の WAV と FLACですが、FLACをWAVに変換して WAVとデータを比較すると 全く同じです。良心的? というか 当たり前ですが、なんで良心的 かというと FLACだと データは同じなのに ダウンロード時間が短くて済みます。(^^ゞ また 画像も付いてきます(^^ゞ

DSDは ユーザー側は勿論ですが、制作者も そもそもデータは触れないので比較ができる物ではありません。
強いて言うならば DSDで ダイレクトカッティングのように 一発取りしたもの以外は 最終的にマスタリング後にアナログに戻した際の音が原本になるのでは? と思いますが、これはユーザー側は絶対にわからない音ですね。試聴することは不可能です。
強いて言うと DSDは いじれない わけで イコール マスターそのもの とも言えますので、一発録音に限って言うと、マスターそのものですね。

さて 話を少し元に戻し CD VS ハイレゾ音源 ですが、どちらが アーティストや制作者が残したい音楽であったのかはわかりませんが、少なくとも言えることは 別物 と言うことです。データが異なります。
つまり 音質が 配信時のビット数などで異なりますが、どちらが 個人にとって良い音楽なのかとは話は別だと思っています。
もし ハイレゾ配信されている物が CDになる前のマスターだとしたら これはある意味 価値はありますね!
ただし これでも CDにした時には音質は変わるわけで どちらが聞いてもらいたかった音楽なのかは 消費者側からはわからないです。

というのは 例えば売られているハイレゾデータですが、少し古い物は ハイレゾ版はリマスター音源になっているものがあります。つまり CDが本来のマスター!? いわゆる リマスター版は 当初聞いた CD版とは異なる音の物です。まあ 言い換えると CDが良い音や 良い芸術 と思う方がいてもそれも正解です。リマスターした 新しい音源が良い音や芸術と感じても良いですよね。人それぞれです。
そうなると 前述 DSD。PCMでマスタリングしたものでも DSDにした音が届けたい音だったらこれはこれで良いかもしれません。

なお MQAについてですが、うたい文句では、「MQA はマスタリング・スタジオでの再生プロセスにおいて適用されるので、最終的に得られた音は、そのままの音質で家庭に届くことになる。」ということですが、そうなると 裏を返すとMQAでリリースされている音楽は 「MQAでないと マスターに近い音は聞くことができない」ことになってしまいます。ハイレゾでもWAVではダメ!?
しかしながら 非可逆変換で マスターの音というのも変なので 「マスターをMQA再生で調整した場合に限り 再生音はMQAのマスターに近い音」 ということになるかと思います。

多くの既存機器に対応という前提がありますし、その環境で高音質と芸術的な観点から言うと できれば FLACやWAVの 96Khz/24bitが 当初から聞いてもらいたかった音楽であることを希望したいですが・・・・
理由は 
数十年前から多くの音楽はPCMデータで作られているわけで、完璧にスタジオでのマスターと同じ音が手に入る可能性があるからです。
配信はデータの劣化が全く無いのと再生機材に余計なプロセスが入らない と言う利点もあります。

なお 私は いわゆる 現在言っているところの ハイレゾも勿論良い音の物もありますが、ハイレゾだから良い音がするとは思っていません。芸術だからです。CD音源でも感動する良い音は沢山ありますし、普段聞いて楽しんでいます。やはり 作ったそのときの音のまま配信や販売できる方式が最良だと考えますし、作った最高の音だと思った物がハイレゾだったら、さらに素晴らしい音を聞いて頂くためのハイレゾ配信だったらさらに良いですよね。

また 今後は このまま行くと配信中心となってくるし、ネットワーク環境も高速になっていきますので、見かけの何KHzといううたい文句では無く、理論的に高音質なデータ自体がマスターになると良いですね。

これらの話ですが、マスターは製作当事者しか 絶対に聞くことができませんので、消費者サイドから見ると永遠にわからないテーマになるはずです。
また コピー問題もあり、マスター自体を販売しているとは思えませんので これもどう考えるか消費者側の考え方次第でしょうか。こういう点では MQAは非可逆変換なので マスターデータそのものではないですね。

そう考えると 繰り返しになってしまいますが、ハイレゾ配信の無かった時代のCD音源は CD自体がマスターとも言えるわけですし、捨てがたいといえます。さらに その元となったものが24ビット処理だとしたら そのまま24bitにしてもらえばと思います。最終的にOKになった 16ビットではありませんので届けたかった音(芸術)かどうかは別にして、私にとっては うれしいですね。
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音楽販売形式と音質 大きな課題 [オーディオ]

データが同じであれば 同じ音質になる可能性がある と言うことは述べました。
変わるのは いわゆるデータでは無い再生側の時間軸に関するアナログ的な影響があるから と言うことも簡単ですが述べました。
測定してもよくわからない程度の差 ということですが、変わりますね。

しかし 実は 非常に大きな問題があります。ずっと途中で書いてきた言葉です。

それは 「原本」についてです。 音楽を手元に残すために何が良いのか!? という様な意味も含みます。

元の音楽を良い音で聴きたい ということで、できるだけ良い機材で再生します。レコードやCD再生などで行われてきた手法ですね。

ところが 最近の様相は変わっているのです。CDは 同じCDであれば、誰がどこで買っても同じものですし、少なくともCDのマスターと同じ物になります。レコードだったら 同じレコードであれば マスター盤ですね。余談ですが、プレスは初期盤が良いとか 色々ありました。これは 本当かどうかは別にして原盤が減るとかそういう意味合いですね。
少なくとも これまでは よりよい再生装置であれば、現本 に近い音になっていくはずですよね。

最近では 配信が主流になってきていますが、どうなんでしょうか? 高音質ということで FLACなどでダウンロードできます。例えば e-ONKYO MUSICでは flac 96kHz/24bitでダウンロードできますよね。 それ自体は、もちろん 誰がダウンロードしても同じですが、元のマスターCDとはデータは当然異なります。CDは 44.1KHz/16bitです。
そもそも データは異なります。 「それは当たり前で 96kHz/24bitの方が高音質に決まっている!」 と言いたい気持ちはわかりますが、そうでしょうか?

つまり flac 96kHz/24bitでダウンロードできるものをWAVに変換したものが、CDになる前のマスタ-かどうかはわかりませんし、一般の方は知る方法も無いです。

つまり、違う物の可能性もあるわけですから、どちらも正解で、CDの方が音楽として良いという人もいても良いですし、flac 96kHz/24bitのダウンロード版(wav96kHz/24bitのダウンロード版も同じ)の方が良いと思う人もいても良いですよね。

あとMQAと言う物も存在しますが、どうやら 可逆変換では無いみたいです。ただ うたい文句を見ると マスターサウンドに近い?? 言い換えると 「マスターとは別物だけれどマスターに近い」 という感じでしょうか? どうなんでしょうか?

と言うことですが、いろいろな配信フォーマットはさておいて 下記は いろいろ考えさせられる一つの例です。

下記2つはダウンロードした96KHz24bitデータのFFT分析結果ですが、20KHz以上の様相がかなり違います。

96KHz24bit_1.jpg
このデータは 24KHz程度までは 音楽信号が入っているように感じます。
自然な音は 20KHz以上はドンドン発生源がなくなっていきますので 無いのが正常だと思われますのでこんな感じでしょう。確かにハイレゾの効果有り という感じですね。というのは CDのように 20KHzギリギリだと フィルタなどの影響が可聴帯域内に入ってくるからです。また 分解能は 24bitの方が良いですよね。

ところが 下記です。
96KHz24bit_2.jpg
20KHz以上ですが、音楽が終わるくらいに比較した物ですが、20KHz以下は40dB 程度下がっていくのに対して 10dB程度しか下がらず なんと 音楽が鳴っているときも5KHz程度と同じレベル、音楽が終わりに近づいた際には1KHzと同じ音量の 10KHzより 60dB以上も大きな音で45KHzくらいが鳴り響いています。
これは変ですよね。ビット側 つまりレベル側は分解能は高い方が良いのですが、この45KHzは 何なのでしょうか?
45KHzは 人は聞こえませんし、(音程がわかるとかそういう意味で)楽器も無いはずですが、人間がもし聞こえていたらとんでもないことになりますよね。何故?
一つ考えられるのは デルタシグマ変換時のノイズシェーピング? それとも別の理由? 
見るからにレベル変動が無く音楽信号っぽく無いです(^^ゞ。でも そうなると 20KHz以上は音楽信号は無いと言うことに・・・・ 前の物はありますよね。ハイレゾで同じ96KHzと言っても いろいろあります。この音源の場合 音楽の音としての変化が無いようなので マスターは 20KHz程度までなのかもしれません。

・・・と まあ 私としては 超音波を発する楽器は無い?と思うので 帯域外は自然にレベルが落ちていく方が良いと思うのですが、考えさせられる一つの例です。

訳がわからなくなりそうなので 次回はまとめてみたいと思います。

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音楽販売形式と音質 WAV VS FLAC [オーディオ]

同じ原本となる WAVデータから FLACに圧縮して、それをそれぞれ再生した際の音質の問題です。
いわゆる 前回調べたとおり音楽データそのものは同じです。しかし 音が違う! と言う話は昔からありますね。実際に聞いてみるとやはり違いますね。

データが同じなら 波形が変わるはずは無いので 音も変わらないと思うのが普通です。
本当にそうなのでしょうか?

全て説明していると 超長くなるので 結論を先に言うと

これは データと 再生時音楽のアナログ的な波に戻すための 時間軸が関与するので音質の差が出る可能性があります。条件が違うのです。
データは同じでも 再生側に別の音質決定要素みたいな感じになる 時間軸の違いがあるわけです。

可能性と書いたのは 後述するとして、同じ再生機械 この場合コンピュータ(以下 PC) としますが、WAV再生と FLAC再生では、再生するソフトの動きが異なると言う点で全く同じ条件ではありません。音質が変わっても不思議では無いですね。 条件が変われば 結果は変わることの方が多いです。

似た問題として CDを回して再生と データ再生と 条件が変わりますのでこれも音質は変わりますし、DPAT-01発売当初とは異なり 現在では周知の事実ですね。ということで FLACも同じで条件が変わるので音は変わって当然です。前述 可能性 と書きましたが、やはり 変わるはずですね。
実際に 条件を同じにするためには、送り出しデータにするまでの課程 と 送り出し機器のアナログ的な条件(ノイズやクロックへの影響)を 同じにしないと比較になりません。
つまり 最終的には 送り出しに最も近いデータの方が アナログ的な条件は良くなるので有利になります。
一般的に考えれば WAV ですね。

言い換えると 超高速PCだったら 一瞬でFLACを WAVに変えて出力すれば データは同じなので
 同じWAVですから同じ程度の音質になるだろうと推測できますよね。
ただし これでもwav再生とは別の処理が入りますので条件が全く同じとは言えないのですが近くなります。

問題は 処理などが リアルタイム かつ 同一機器内で ゆっくり行われている から問題となる事と考えられます。

全く同じ問題として 媒体による差などもありますね。

リッピングをする方法によってデータが同じでも音が違う

みたいなことです。これも実は条件が変わります。条件が変われば 音が変わって当然と考えた方が良いです。データは同じであれば それは データそのものでは無く、この場合違うのはデータの保管位置ですね。メモリーは同じでも アドレスが変われば動作は変わって当然です。
SSDより 大容量キャッシュのHDDがよかったり、キャッシュがある装置では 再生は2回目が一回目より良かったり、媒体で様々な変化があったり、思いと逆だったりするのも 条件が異なるからです。
人間が感じる部分なので 全く同じ条件にするのは難しいですが、データそのものでは無く、再生時のアナログ的な条件 つまり 時間軸が全く同じ もしくはできるだけ正確になるような条件 にしないと議論になりません。

WAVやFLACを同じPCで処理しリアルタイムで伝送していたのでは音は変わって当然だと考えます。

ただし 技術者の方はこの話はあまり信用しない人が多いです。
理由は かりに時間軸がジッタで狂っても 普通のオーディオ測定では測定差として現れるような変化が無いのです。

機器比較で周波数特性や歪み率などの差が無いのに音質が全く違うと言うことと同じです。 

例えば 複雑な信号はわかりづらいので正弦波などで固定して歪みなどを測ってみるとわかるのですが全く変わらないと言って良いです。測定誤差程度です。しかし 人間はわかる という感じです。

脳内でイメージできる方なら波形の一点がほんの少し進んだり遅れたりしても いわゆる 測定限界以下で測定できないだけ と言うことは 容易に想像できます。

ということで 測定機に現れないほど微差な変化ですが、やはり変わると感じる以上 音質は良い方が良いですよね。
もっと厳密に最高峰の音質。つまり 原本そのものを聞きたい! と言う方のために開発し進化してきた DPATの最新のデータプレイヤーDPAT496B-10では WAVでも、再生条件が変わってしまう様々な再生条件をできるだけ理想的にするために開発した機器なのです。理想的とは 均一にする とか 条件を同じにする という感じです。

さて ここで終わっては よくある比較記事で面白くないですよね。

では さらに何を言いたいのか!? これは次回ですね。

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音楽販売形式と音質 WAV VS FLAC 調査編 [オーディオ]

さて WAV VS FLAC ですね。

まず データが同じ事を確認しないと 話になりません。
WAVが原本だとすると FLACにしたデータと原本WAVが 全く同じものであることを確認しないといけません。
異なる場合は 音が変わって当然だからです。

変換は 可逆変換ですが、そもそも 原本は同じなのか!? の確認は重要です。

私が利用している e-onkyoさんのデータですが、これは 今回の試験を行って e-onkyoさん側で変換されて売られているデータが双方同じ事を確認していますので利用しているのですが、FLACが可逆変換であることも 念のため (^^ゞ 確認します。
方法をまず書いておきます。

私は 映像編集ソフトの VEGAS Pro 19.0を使いました。
FLAC_TEST1.jpg
まず Flac と WAV それぞれダウンロードして用意しておきます。
当然ながら それぞれ 同じサンプリングレートで無いと話になりません。この場合 96KHz/24bit と同じデータをダウンロードし用意しました。

FLACを VEGAS Proで Microsoft WAVに変換します。サンプリングレートは 当然同じサンプリングレート 96KHz/24bitです。
FLAC_TEST3.jpg
別途ダウンロードしておいた WAV原本と 今回VEGAS Proで変換したWAVのデータが同じか 確認します。いつも利用している便利な Wave Compare というソフトを使いました。
FLAC_TEST5.jpg

この通り一致します。

つまり e-onkyoさんのデータ は FLACでダウンロードしてもWAVでダウンロードしても この音楽は全く同じデータと言うことです。

今回 WAV  と FLAC の音質対決という話題ですが、e-onkyoさんのデータは 少なくとも私がダウンロードした物は FLACもWAVも同一データだったという事で 安心して購入できる という感じただけで 対決には関係ないです。原本を 自分で変換しても WAVとFLACのデータは変わりませんので利用できます。

ちなみに WAV からFLACにして 再度 WAVにしても当然 可逆変換ですから同じデータになります。

また SONY WAVE64 というレンダリングでも 再度Microsft WAVにするとデータが一致しますので 可逆変換ですね。

なお FLAC VS  WAVですが、信用していないわけでは無いですが、やはり厳密に比較する場合は自分で変換して同じ物で有ることを確認した方が良いです。
同じ曲でも リマスターなど様々なデータがあるからです。
前述 自分で作るのも安心ですね。

ということで 今回の このファイルは WAV とFLAC対決ができるデータというわけです。

・・・で実際に それぞれ再生してみると、音が違うように感じます。というか 違いますね(^^ゞ
なんで? データが同じなのに変わるのか? 
データが同じなら 変わるはずが無い! と思うのがエンジニアなら普通で 何か見落としは無いのか? ブラシーボ?

この話は次回!

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音楽販売形式と音質 [オーディオ]

さて 音源と言うことで CDや配信に頼りますが、そんな話題を!

最近は音楽を楽しむ環境が大きく変わってきましたね!
大昔は、配信というと FMエアチェック なんていう今となってはあり得ない?かもしれない方法が主流でした。いわゆる FM放送の音楽をテープレコーダーで録音して楽しむのですが、若い頃は高額なレコードを買うことができず、もっぱらこんな方法で音楽を楽しんでいました。
ただ ラジオですので、録音にはノイズがつきものです。シャーという ノイズなら未だ良いのですが、蛍光灯の点灯管動作のノイズ(今では 点灯管すらもうほとんど無いですね)などがはいったり
雷などでノイズが入ったりと、録音機器だけで無く、運や環境に大きく音質が左右されました。

さて私がデータプレイヤー DPAT-01を発表した 2001~2002年当時 データとはなんぞや? みたいな感じで言われていたのですが、最近はそれより配信が主流となっていますし、無料という面から言うと radikoみたいな ラジオ形式や 好きな音楽を選べるオンデマンドのSpotifyもあります。まあ Spotify は 時間制限がありますが、それでも音楽を電波などの大きなノイズ無しで楽しめます。ある意味 良い時代になったものです。簡単すぎて 昔のエアチェックのように、遊んでいる感覚や 達成感? みたいな充実感は勿論無いですが・・・
そういえば radikoなどは とんでもなく高音質ですね。 ラジオ放送として聞いている感覚とは全く異なります。

さて ただ やはり音質となるとデジタル音楽も色々問題は有るようです。

それは 未だに、ファイル形式で色々話題が尽きないことに違和感を感じます。

デジタルでの音楽は 基本的に条件が同じで データが同じであれば、音質は変わらないのですが、多くの比較記事では 条件が異なっているにもかかわらず音質問題と配信形式の問題をゴチャゴチャにしているように見受けられます。

例えば FLAC VS WAV これは ほんの一例で わかりやすいので書いただけです。似た事例が沢山あります。

FLACは WAVと 可逆変化ですので、音楽PCMデータは変わりません
実験してみればわかることですが、例えば 映像編集の VEGAS でWAVでレンダリングしたデータを FLACに変えてまた WAVにしてみて FLACからWAVにしたデータと 元のWAVを比較しても全く相違はありません。

では なせ 様々な誤解があるかというと それは 時間軸を考慮していないからです。

よくある表現が 「元の音声データからの音質の劣化がない」 という感じで言われることがあるのですが、これは 大きな間違いがあります。

それは 音声データ と 音質 が比較対象となるためには 元の音楽に戻すための時間軸が必要だからです。時間軸まで含めた音質問題にするので、誤解だらけになります。

実は 「FLACは可逆圧縮なので圧縮にともなう音楽データの劣化はありません」位な感じが正解になります。

言い換えると 可逆変換では無い圧縮方式は 当然データが変わるので、時間軸の関与を論議するまでも無く音質は変わると容易に推測できます。データが変われば 条件が同じでも音は変わります

あたりまえですね。

次回は似たような別の問題を探ってみたいと思います。 主題は似ていますが 実際に再生した時の WAV VS FLACです!

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久しぶりにオーディオの話題 [オーディオ]

最近は 趣味の話題ばかりで オーディオが乏しくなってきました(^^ゞ
まあ 開発も色々行っていますし、毎日のように音楽を聴いています。

ということで 音源の話をしてみたいと思います。

試聴に使う音楽ですが、まあ 人に聞かせるときには いわゆる高音質と言われるような物が良いのですが、自分が機器開発をしているときは、そういう最新の音楽ではなくずっと聞き慣れている物が多いです。

変化がわかりやすいんです。 

例えば 録音に機器のノイズが含まれているもの や 昔のシンセサイザーのように 収束音の最後にシャーッとノイズが出る物などがあったとします。

これは 音源に含まれているノイズですから 開発機器のノイズが下がれば下がるほど つまりSNが良くなればなるほど ノイズがよく聞こえるようになります

当たり前ですね。ノイズが聞こえた方が 機器は優秀です。 これが 試聴用の音源には有効な手段になります。 最近の超低ノイズやノイズを消してある音源では差がわかりづらいなど 試聴用としては適切ではありません。

さて とは言っても最新の音源も聞きたいですよね。

私は ハイレゾ音源は e-onkyoで入手したり、自社で録音したりしていますが、 色々疑問や ネット上の話題も気になることがあります。

そんな中から話をしてみたいと思っています。

次回をお楽しみに。
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Blue Microphones Yeti 修理 [オーディオ]

最近は 巣ごもり需要でUSBマイクが人気のようですね。音はさておき USBでつなげば オーディオインターフェースやミキサーなど要らないので 超簡単です。

というわけですが、 壊れたUSBマイクのUSBコネクタの交換です。

実売は 結構安価で 高機能です。


まあ 昨今では安価な商品は 修理の方が高く付くという理由だと思うのですが、メーカーで治してくれません。断られたそうです。 まあ これはどうかと思いますし、そういうメーカーのものは やはり できるだけ避けたいと思いますが、まあ 安価とはいえ とにかく、数万円するものでは 壊れてゴミは もったいないですよね。
しかし サポートの善し悪しが 購入時点でわからないのは問題ですね。

というわけで 修理しました。
USB_M-0.jpg

問題は よくあるUSBコネクタの不具合です。

USB_M-1.jpg

このコネクタが壊れています。
USBコネクタの小さいものは 昔から不具合が多く、スマホでもほんの少し横方向に力が加わると内部が壊れます。これって本来は設計ミスだと思うのですが・・・・
落としたわけでも何でも無く ただ抜き差ししているだけで こんなに簡単に壊れるの? 状態です。
昔 スマホで同じようなコネクタが付いていたDoCoMoの機種では修理可能とのことでしたが 新品スマホ買うほどお金がかかります とのこと。
修理してくれるだけ DoCoMoは流石と思いますが、結局 無償保証範囲外と言うことで 交換プログラムをしましたが、まあ 小さなUSBコネクタが付いているものは要注意です。
ちなみに昨今では どのスマホもコネクタが動いて壊れないように周りが埋めてありますね。
やはり 設計ミスですね。

USBコネクタは Mini USB Type-B
USB_M-5.jpg
問題は 入手ですね。中国製の製品は、流通していない安価な部品を使うことが多いみたいで なかなかコネクタなど同じものがありません。
今回も同じ形状のものは無かったので近い形状のものを手配しました。
左が オリジナルで 右が用意したものですが、取り付け部分 (出っ張りハンダ付け部分)が2カ所少ないです。これは 表からハンダ付けして補強します。
綺麗に外しますが、 半田吸い取り機で無いとなかなか外れません。
USB_M-6.jpg

まあ 見ると ハンダが上がって いませんね(^^ゞ 強度不足で歪み壊れることも多いと思います。

USB_M-4.jpg

しっかり付けます。

バラック状態でテストし問題なかったので 組み上げました。
USB_M-7.jpg

こんな感じで 突出量 などは 全く同じなので 見た目はオリジナルと変わりません。
今度はコネクタをガッチリ取り付けたので 以前よりは壊れにくいと思います。

この手のコネクタの交換ですが、ポイントは

1,接続端子配列位置と表面実装やスルーホールなど様々なものがあるので よくカタログで全く同じ位置にあるものを選択

フレームを取り付ける ハンダ箇所は 2カ所 4カ所など様々なものがありますが、 無い場合は工夫してとにかくガッチリ付ける

3,取り外しは ハンダ吸い取り気が合った方が間違いが無い。 半田ごてだけで何とかしようとする方も多いですが、結構な確率でパターンを壊しているのを見ます。

などなど 部品だけでも問題が有りますし、そもそも 分解という余計な作業が入る修理は 製品を作るより時間がかかるため、修理した方が高く付くので メーカーがやりたがらないだけあって結構面倒です。(^^ゞ

一番は 壊さないことが良いですね。

肝心の音質ですが、激安マイクなので 業務用マイクと比べてはいけませんが、歪みが多いのに歪みっぽく感じないところが良いです。
ただ パソコンを通して聞くと、ハッキリそれっぽく聞こえるので、うまく歪みっぽさを加えて演出している感じがします。
安価で 一般の方が知らずに聞くと 「良い音」 と思える ある意味上手な音質です。 




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新型レヴォーグ オーディオ調整と測定 について [オーディオ]

この記事をアップした際 アクセス数がものすごく、皆さん レヴォーグのオーディオに関して関心があるのだなあ と実はビックリしました。
と同時に私のように、純正オーディオで アイサイトXとの関連があるので、心配されている人も多いのではと感じました。

初めて USBにデータを入れて再生した際には 「取りあえずこんなものかなあ」 と思ったのと同時に「低音が無く高音がきつい!」と思ってしまったのですが、調整をして 素直な音になったときは 逆に全く問題無いのではなく かなり良い音で楽しむことができる と思いました。

静粛性だけをとれば 騒音計で測ればおしまいなのですが、実は騒音とオーディオとは趣が異なります。
オーディオでは 別の視点から見ないと調整はできないので、なぜ騒音だけではは無いのか など少し解説してみたいと思います。

さて 騒音計は 全ての周波数の騒音をフラットに測っている物では無い という事に注意が必要です。
これは 騒音レベルの測定では常に A 特性を使って測定 しているからです。
A特性というのは オーディオ機器のスペックによく出てくる言葉なのですが、人間のラウドネス特性に合わせて 実態に合わせた測定 ということになります。
ラウドネス特性というのは 人は2~3KHz近辺に比べ 低音や高音は聞こえずらくなっていくという特性があります。例えば低域側は100Hzで 約マイナス20dB 位聞こえづらくなります。

詳しく知りたい方は日本電気計測器工業会 などのウエブページに細かい事が掲載されています。

これに合わせて 計測されるのが騒音計での計測です。

ということは 逆に言うと 低域側は 100Hz に 騒音が 20dB多くあっても 少なく表示(人は低い周波数の騒音を余り感じないため) と言うことになります。
これは オーディオ再生にとっては問題と言う訳なのです。
なにしろ 音楽だって低音はあるわけで、低音が無ければ音楽は そのままの音楽で無くなりますよね。

そして 普通は 再生は 聞こえ方には関係なく、できるだけフラットに再生したいということは 明らかです。

つまり 騒音計では無く実際に どんな騒音が出て、音楽はどうなっているのか測定してみたと言うことです。

A特性 では 100Hz は 約20dB低く感じるとのことですが、音楽も同じ音量で出ているとそれも20dB低く聞こえることになります。これは 当然です。
あっ と思う人もいるはずです。2つの音楽が同じ音量で混じっていると想像してみてください。これでは 音楽はきちんと聞こえないですよね。そもそも 騒音と同じ音量の音楽は 嫌ですよね。

ここで考えるのは 音楽よりも騒音を減らす
または 騒音より音楽を大きな音で鳴らす

ということなのです。

つまり 騒音計での値では無く、実際に出ている騒音レベルより音楽の音量を上げたい ということです。
騒音は減らせないからです。 

そこで この赤い部分に着目。 
Freq-0.jpg
1KHzと殆ど差が無い状況にまでなっているので その近辺の低音のレベルを上げてあげる。 と言うことになるのです。騒音は下げられないからです。そして 音楽の音量はむやみにあげたくない という理由もあります。

家庭で聞くオーディオでは 音楽を作られたそのままの状態で聞く場合には フラットな再生が基本ですよね。
今回のように中域よりも低域を持ち上げたらそれは 音楽を崩しています。

しかしながら 車という ノイズが多大にある環境下 かつ 車が動いている場合での再生ですから、騒音が全く問題なくなるような大音量では無く、運転に支障の無い音量や できれば BGMなど、人が話せる音量程度でも音楽をきちんと聞くことができるように 低域のレベルを上げたと言うことなのです。
中音は レヴォーグが静粛性が高いと言うことで これを利用しない手はありません。
問題は 低域だけだと思っています。

車での再生でも、大音量で聞く場合はこの限りではありません。 騒音より音楽のレベルを上げてしまえばいいわけです。
逆に こういう目的では、スバル の新型レヴォーグの アイサイトX標準の オーディオでは多分適さないでしょう。 
理由は 大音量になるとスイッチ部が共振しましたし、そもそも外部の音も聞こえなくなるので危険です。

停止している状態で 大きな音で聞きたい と言うことであれば、その限りではありませんが、逆に 停止中は結構騒音も少ないので、大きめの音であればフラットに近いイコライジングでも比較的良い音で楽しめると思います。この場合でも 中低音の落ち込みは気になりますので そのあたりは、色々調整して自分の好みに合わせると良いです。

今日は 家族 3人で買い物に行きました。BGMとしてずっと音楽をかけていましたが、その音楽が聞くことができる状態で 後席と前席で話もできました。
いろいろテストしてみていますが、音質自体は問題となるような感じでは無いので調整することで、十分楽しく音楽を楽しめる かなり静粛性が高い車に感じます。
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新型レヴォーグ レビュー オーディオ調整と測定 ダイナミックレンジ [オーディオ]

新型レヴォーグに限らず 音が良い 悪い、など カーオーディオは様々なことが言われています。
新型レヴォーグでは 大きな音にした際に ドアのスイッチ部分が共振しやすいことをお知らせしました。共振すると 別の大きな音が出るのでわかるのです。音楽の邪魔ですよね。
しかし そもそも 停止中だけで無く、走行中のノイズが多い場合は 音楽がかき消されて 音が聞こえません(汗)
SN比 とか ダイナミックレンジ 等と言われている特性関係なのですが、まあ 今回は わかりやすくダイナミックレンジと書いていますが、実際には測定方法がことなりますので 簡易的にわかりやすい測定をします。

停止中の周りからの騒音具合と エンジンをかけたときの状況など知りたいですよね。
音が良い悪いの前に聞こえないのでは話にならないからです。(汗 

要は人の感覚で主観的に静粛性が・・・とか、ここで話をしていても余りよろしくないので測定してみます。
まあ測定と言っても前述どおり簡易ですが、それでも 相対的に見れば わかりやすいと思います。
実際どんな感じになっているのか!? 興味ありますよね。



1KHzのトーンを入れた状態でノイズ測定(騒音も含むトータル)です。

エンジンオフでの測定
1KHz のトーンですから3次歪み成分が3KHzにはっきりと見えます。
(DACや発信器の歪みでは無く再生系のトータル歪みです。)
これはエンジンオフ状態です。周りの騒音もあるので 低域は騒音がかなりあります。
revorg_audio_pic1.jpg

停止中でもノイズがあるのは 騒音(環境音)です。まあ 都会よりは相当静かですが、人があまり聞こえない低域には結構ノイズがあるものです。これらは相対的に見てください。それでも 周波数特性ではしっかりと判定できるのですから 当たり前の話になりますが、普通に音楽が聞こえますのでご心配なく。

エンジンをかける
revorg_audio_pic2.jpg

1500rpmくらいです。
さてエンジンをかけると低域~5KHzにわたって約20dB程度ノイズが上がりますね。
(走行するとさらに ロードノイズや風切り音などがドンドン加わります)
これを見るとわかりますが、歪みはかき消されてよくわからなくなります。
いわゆる歪みでさえわからなくなってしまうのです。言い換えると音質はわかりづらくなってしまいます。
静粛性が凄いと評判の、レヴォーグでさえ この状態では歪みは判別不能になりますが、同様に音楽もよく聞こえなくなっていきます。これが 車内での再生の難しさの一つの要因です。
また 小さな音になると人間の耳はラウドネス効果と言って 低域や高域が聞こえづらくなります。
多くの場合ノイズなども相対的に関係するので非常に難しいのです。だから オーディオルームは大切ですね。騒音が大きくなると 人は、集中し聞きたい音を聞き分ける能力を持っています。しかし 騒音は無い方が良いですね。前述歪みですら かき消されてしまうわけですから。。。。まあ 一般家庭では 音質云々の前に騒音対策も必要です。
また 車内のオーディオは非常に難しいと言うことがわかると思います。
ちなみに 後付け 後加工で 低域の騒音を低減させるのは不可能に近いくらい難しいです。 

ただ 新型レヴォーグは そもそも 静粛性が非常に良いようなので、これはオーディオ再生にはうってつけの車です。問題は低域ですね。人が感じない騒音が結構あります。新型レヴォーグは高域はシャリシャリさせる必要は無いと私は感じています。
更に言えるのは エンジン停止状態で音質調整をしても、エンジンをかけたときや走っているときと全く聞こえ方は異なる と言うことを理解して調整しなければなりません。

ということで

 新型レヴォーグの音響セッティング

設定は 測定して決めると ろくなことがないので、まず測定せずに設定して、その設定で様々な状況下でしばらく聞いて問題無い場合は測定します。今回がその測定結果です。
前述結構大きな音でガンガン聞くならサブウーファーを入れた方が良いかもしれませんが、とりあえずは そのまま どうなるのかテストしないともったいないです。

考えなければいけないことは

1KHzと同レベルに低音を出したとしても騒音とほぼ同じレベルにしかならない
果たしてこれで どういうサウンドになるのか? これは難しいですね。対費用効果が・・・となります。 またよく行われている デッドニングや遮音などでは 低域の騒音は抑えるのは実は困難です。遮音やデッドニングなどで高調波成分として上周波数で抑えられるので、低域の騒音が少なくなったと勘違いする程度だと測定上は感じます。
カーオーディオでのウーファーは 強大な低域の騒音 VS ウーファーのパワー こんな バトル みたいな感じになるのです。家庭での再生のサブウーファーとは趣が異なります。

さてどうしたら良いか!?

Freq-0.jpg
この 赤線部分に注目します。 1KHzのレベルに対して -20dB程度から 低い周波数では ほぼ同じレベルです。音楽の低音 VS 騒音  となるのがわかると思います。

それと 人それぞれ 聞こえ方は異なります。年配になって高域が聞こえなくなってくることもありますが、それは かなり上の周波数で、騒音が多い車内の音楽再生にとってそれほど大きな問題とはならないと私は思います。

イコライザーでの設定
イコライザーでの設定は上げ下げですが、音の聞こえ方は相対的 ということを考えてセッティングするとうまくいきます。
そこで 先ほど注目した赤線部分が 測定したこの図での白線部分になります。
Freq.jpg
1KHzよりかなり上がっていますよね。 本来はフラットが良いのですが、車という騒音環境、そもそも 中低域が薄く感じる、ラウドネス効果 などから イコライザで低域を上げています。

各バンドの上げ下げですが、わかりやすい例で 極端に言うと 全体を上げる→音量を上げる と同じ事になってしまいます。
つまり 低域を増やすには低域を上げる というやり方の他に 低域を増やすには 高域を下げる も同じような効果になります。低域だけを上げると もちろん低域は上がりますが、相対的に中域~高域は下がることに注意をします。3バンドだとホント難しいですね。 マルチバンドならもっとよく合わせられますが。3バンドでは そういう感じで、少しずつ 思う方と逆を変えてみたりすることも含め、まず 高域 中域 低域の どれかを少し変えて見てそのあと別のところを相対的に変えてみるのが良いですね。高域と低域を同時に上げると 当然中域は下がってしまい、音楽で大切な肝心の中域が聞こえなくなります。レヴォーグのフラット設定だと どうも中低域が欠損して厚みの無い薄い音に聞こえます。芯があって厚みのある中域と素直に伸びる高域が透明感も感じられ良いと思います。

レヴォーグのアイサイトX搭載のシステムは、純正なのに(失礼)音楽ソースの差は非常にわかるシステムなので、できれば 良い音源(ドンシャリでは無くきちんとした録音)を使って調整すると良いです。いわゆる音量差が無いような  音楽では調整が難しいです。
できれば 音源も周波数特性をしっかり測定し、WAVで品質の良いものでテストするのが良いです。
音響的に余り良くない音楽ソースを良くしようと頑張っても結果良いものが悪くなります。音響的に余り良くないソースは そう思って音楽を楽しむのが良いです。

ちなみに イコライザーは位相変化もあることがあります。今回は全く調査していませんが、イコライザーは余り大きくいじるとおかしくなることの方が多いです。その意味でも相対的に考えるとうまく合わせられる可能性は高くなります。
そういう面で 位相をずらして、音像の定位を変更するのは私は好きでは無く、行うとしたら、周波数調整(出す方と吸音する方)を全て終わらせて 最後の最後にほんの少し という感じでしょうか。
音量差だけで無く 位相差も利用する昨今の音質調整は本来の音楽(芸術)を変えてしまうと考えます。

と言うことで、新型レヴォーグでアイサイトXの純正オーディオの音を気にされている方は参考にしていただくと良いです。
もちろん 音の好き嫌いは人それぞれ、聞こえ方も異なります。測定方法も人が乗ったり、マイクの位置を変えたりすれば変わりますので あくまで あの位置でこのように測定したら こうなりました。私が自分が好きな音量で聞く場合にはこんな感じ というお話です。
絶対的な測定は難しいですし、やっても余り意味が無いです。計測ルームを作るわけでは無いので、音楽の種類でも変わってきます。芸術なので人の感じ方は様々だからです。
繰り返しになりますが、BGMなら十分な音質と思います。好みでちょっとイコライザーをいじれば良いかな という感じです。
新型レヴォーグは普通は難しい、いわゆる騒音のある車では難しい、音量差のあるJAZZなどを聞くと ホント素晴らしいBGMになります。大きな音にしなくても 静粛性が高いので、小さめの音でリラックスして聞くことができます。ダイナミックレンジが広く録音されていることが多いクラシックなども比較的きちんと聞くことができます。
BGM再生 の中でも パッセンジャーと話をするときに大声にしなくても良い という感じでビックリです。相当静粛性が高いのだと思います。 凄いですね!
購入し、納車されるまで、純正の音はかなり不安でした(笑) アイサイトXのために交換ができないからです。でも 調整後はホント安心しました。

新型レヴォーグでのドライブ。品のある静かなカフェでBGM聞きながら、友人や家族と話をしている・・・ そんな状況をそのままドライブしながら・・・・みたいなイメージで音楽も会話もドライブも楽しめます。 本当に楽しいです。 



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新型レヴォーグ レビュー オーディオ調整と測定 周波数特性 [オーディオ]

いやあ 私のレヴォーグでは初の試みです。どんな結果になるか本当に楽しみでした。

結果は こんな感じ!
levorg_audio_pic0.jpg

非常に良好ですよね! ほぼフラットです。5~10KHz以上はだら下がりですが、ガンと落ているわけではないので良いと思います。衣類、シートの材質などによって高域は吸収される度合いが多いのでそうなるかもしれません。400Hz 位に落ち込みがありますが、人が乗ったりすれば様々な周波数で変化が出ます。また 50Hz 以下程度は 急に下がっていって 下ではレベルが低くなります。つまり あまり再生されていません。
これを即座になんとかして・・・と思い、標準搭載されているスピーカーや 仮に後付け交換などでは改善は無理だと思います。一般的にこの特性を見て 改善をと言う場合に、安易に高額なスピーカーに変えたりしても 周波数特性の改善にはなりません。、ウーファーなどを増設すれば 少しは改善されますが、BGMとしてなら、逆に必要ないかもしれません。
このあたりのお話は別途解説します。

特性から見ると かなり良くできた純正カーオーディオではないでしょうか。
実は こんなにフラットなのは予想していなかったことで ビックリしたというのが正直なところです。

ちなみに ウーファーで 数十デシベルの補正を行うのは結構大変です。あと 低域は騒音や人の特性などとも関係するので難しいのです。

車の特性と音質
車の特性と音質ですが、人が感じる新型レヴォーグの静粛性はものすごく良いです。つまり音楽再生では 中高域がしっかり聞こえますので、このようなフラットな特性が私は好きです。いわゆる自然に聞こえます。 私は中高域が強調されたシャリシャリした音は うるさく感じて疲れます。
(12~15KHz以上の高域は音楽では楽器自体の高音成分レベルが1/10~1/100など かなり落ちます。単一の音というより音色の変化に影響します。)


何故低域を上げるのか?
さて ここで問題ですが、そうはいっても 低域は設定では上げ気味にしています。
そもそも 低域(低音っぽく聞こえる周波数)が出ていない と思ったのでこうなるのですが、もう一つ 理由があります。

車は 静粛性が高いと言っても 多分人が音質的に感じるのは 中音から中高域が殆どだと思います。
嫌な ボーッと 言う音や ガーと言う音はかなり周波数は高い成分が多いです。
(低域の騒音は 音と言うより不快な感覚的な音に近い)
10KHz程度以上は 難しいのですが、測定すると 騒音レベルは かなり下がるので騒音とは 余り感じません。15KHz以上はそもそも聞こえないはずです。
※人が15KHz以上は聞こえないと言っているのでは無く 中域に比べ 相対的にレベルが低い と言う意味
オーディオルームも同じなのですが、実際には測定すると低域のノイズはものすごく大きいのです。
人が低音と感じるのは80Hz前後程度で、その倍音成分があると ガツンと言う感じに聞こえます。
低い周波数は 余り感じにくいのですが、問題はその低域のレベルと騒音の関係です。騒音と音量の差です
サブウーファーを入れると一般ルームでもトータルバランスは非常に良くなりますが、低域の騒音が少ないからです。逆に車は酷い騒音です。 走り出すと低域が不足しているように感じますよね。相対的にノイズが多くなるからです。
そもそも 車という騒音がある中では 音楽は聞こえずらいのに 走り出したりエンジンがかかっていると 低域のノイズが多いので 低音がかき消されてしまう といえばわかりやすいでしょうか。

※スタジオ、ホール、オーディオルームなど低域の改善で 低域の吸音 や 騒音遮断、除去 は非常に難しい。

つまり 小さな音から 大きな音まである音楽は このような 有る一定レベルの再生周波数特性だけでは決まりません。
実際 音楽に対して どのくらいのノイズがあるか、まあ オーディオルームにたとえるとどのくらい小さな音まで聞こえるか? みたいな感じかな。
音質など判断するためには 騒音レベルの周波数特性も合わせて考えたほうが良い ということになります。
聞こえ方は 差分です。
大きな騒音の中で 大きな音を出して音楽を聴いていると、音楽出力の上限が有りますし、そもそも 騒音をかき消すほどの大音量は疲れますし、危険です。

相対的ではありますが 次回は 停止中やエンジンをかけたりして その差を見ていきたいと思います。どのくらい 騒音があって、音楽との差はどのくらいあるのか? みたいな感じですね。
それも 前述 騒音は周波数特性含めた測定をした方が良いです。できれば 歪みなんかも (^^ゞ
どうなるかな?

一般的には ここまで 突っ込んで話をする必要は無いと思いますが、新型レヴォーグは 測定したくなるほど 楽しく音楽を聴きながらドライブできる車ですので楽しみです。

お楽しみに!
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