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あのクリアーで高分解なサウンドはどうして生まれるのか!? その2 [オーディオ]

共通インピーダンスの無い世界とは・・・
1000台の車を同時に出来るだけ速く走らせる事を想像して下さい。 一車線道路で東京から名古屋まで走ります。大混雑ですね。まあ危険です。ぶつかり合いますよね。 
ここで 電球が光ります。 太い道にすれば渋滞緩和! 10台通れるくらいの太い道にします.ずいぶんと楽になりましたが、でも危険ですね。100倍も同時に走っているのですから隣と接触したりハラハラドキドキですね。
もう 1000台幅にしたら! これは まっすぐ走っていればまあ安全ですが、車はまっすぐ走るのは難しいですね。どうしてもぶれてしまいますし、中には自由に走りたい人もいるでしょう。これは危険ですね。
勘の鋭い方はもうこれで解ったと思いますが、これが 共通インピーダンス つまり ベタアース。 共通インピーダンスの無い世界は 1000本の道を作り 1000台の車を同時に走らせるのです。 これは絶対にぶつかる事故にはなりませんし、緩衝はしません。
しかし大変ですね。 1000本の道・・・・・ これは不可能ですね。
現実の基板でも部品は1000個くらい有る場合もありますので アース関連が100本としてもアースを引のは難しいです。 実際には 先ほどの例で言うと技術屋さんは 影響し合わないような車を選び ブロック毎に分け道路を走らせます。 ここが技術です。

どの製品もやっているのでは? と思うかもしれませんが、それは無いです。理由は簡単 1mm幅で100本・・・それだけでなく隙間を作らないといけないので 仮に平行していても130mmとか100mm以上必要になります。実際には部品はまんべんなく基板の上に乗りますし、部品を取り付けるスペース(ハンダ付けする部分)もありますし、最近の基板は部品の数に比べ小さいので パターンが通りません。 そこで 良い案がベタアースですが、これでしたら簡単です。とにかく空いているところを埋めれば広くなります。

しかし 前述の様に 様々な電流が干渉し合います。車で言うと 何処を走っているのか解らず緩衝するわけですね。

こういう面倒なことは 時間がかかります。 上手い具合に回路の動作を考えてブロックにまとめたり、しなければなりませんし、回路的に緩衝しないように 回路を知らないと、パターンが引けません。

現在では分業化が進み パターン屋さんは、パターン設計専門で回路設計屋さんではないことがほとんどです。 こうなると 最高の性能を狙うのでは無く 問題の無い範囲で妥協をします。 インピーダンスが低くなる ベタアースに走りたくなりますし、この方が予算上も納期的にも安全です。

さて どうなるのでしょうか!? 実際の技術と音 長くなりますので それはまた次回に

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