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オーディオクロック その3 部品では決まらない音質 [オーディオ]

ものすごい周波数で とんでもない事になっている! で終わりました。

んーん とはいえ 高周波理論をやっても面白くないので 少し角度を変えます。

回路方式や部品では決まらない音質  です。

まあ こう書いてもピンとこない方がいらっしゃいますよね。

ちょっと説明すると 同じICを使っていても メーカーによって音質は異なります。
これを 感じ取れれば 言っている意味が分かると思いますが、部品で音が決まるわけでは無いのです。
作り方、使い方 と言えば分かり易いでしょうか・・・・

ただ そうは言っても・・・・部品だって音の善し悪しはありますよね。

ただ・・・そうですねえ たとえばボリューム。
私は 東京光音電波製の特注のアッテネータを使っていますが、
1,耐久性
2,ギャングエラー
3,操作感
4,シールド性
など様々な要素で選んでいます。 それぞれ 意味がありますが、音質という言葉が出てこないですが音質も勿論考慮に入れていますが、高品質のアッテネータで変な音のするものは、はほぼほぼ無いです。
耐久性が悪く 接触が悪くなって本来の性能を発揮できなかったり、ノイズが乗ったりそういう部分で音質が悪くなることの方が多いです。

東京高音電波さんのアッテネータが全部私のアンプにとって良い分けではありません。 自分の回路設計上 これが良い! となるわけです。 BDI-DCシリーズは長く使っていただくこと前提で回路設計しています。 耐久性が無い部品はあまり使いたく有りません。

ということで 部品では無く使い方が物を言う と言う話題で、クロックに行きましょう!

ジッター ジッターと まあ オーディオクロックや デジタルオーディオでは ジッタの話題が多いですね。 ところが 同じ高周波でも、無線の世界では 全く異なっていて、 多くの話題は アンテナや回路の特性インピーダンスの話(多くは定在波比)や 電力 などです。最近は デジタル機器が多くなって影響が無視できませんが 高調波つまり 歪みも問題となります。
余談ですが、逆に デジタル放送のおかげで 50MHz帯のインターフェア対策は大分楽になりました。

お話しした様に デジタル伝送ではかなりの高周波を扱っているのですが、同じ 高周波で何でこんなに違うのか? と思ってしまう一面です。

ジッタは 他の計測と違い 簡単に言うと絶対的な値としては 測定することが出来ません。
ところが 面白いことに まともに測定できない物は オーディオでは話題になる事が多いですよね。 とにかく ジッタが多い少ないと かなり話題ですよね。

無線 言い換えると 高周波の世界 というか 今までのアナログ回路では、こういう問題より測定できる物を主に考えます。
代表的なものが 定在波や電力、高調波(歪み率など)等です。これらは 測定方法が同一であれば絶対的に比較出来る値で 値だけで性能がわかります。 

 たとえば 定在波が発生する様な状況になりますと 様々な悪影響が出ます。 電力が上手く伝わらなくて 効率が悪かったり、壊れたり 大変問題が多いです。 高周波関連 特に電波は、最大電力などが厳密に決められているので 何とか効率よく電力を電波にする事を考えます。そうすると インピーダンスのミスマッチングによる電力損失などは非常に問題で 正確に伝送することを主に考えるのです。
オーディオと似ていますが、 高周波の世界は理論的で 理論はそのまま結果につながります。

理論を説明していると 難しいので簡単に説明しますと
出力A と 入力Bが有ったとします。出力Aと その伝送線路 入力Bに 特性インピーダンスの不整合がありますと 100%電力が伝わらず 反射波が生じ 定在波が生じます。 きちんと相手に伝わらない と考えると分かり易いです。

50Ωの出力 に 50Ωのケーブル を使い 50Ωの負荷で 受けると理論的には反射波は生じずきちんと伝送されますし、波形も乱れません。これが完璧で これを目指すことが可能なわけです。
測定も出来る物理現象ですから非常に明確です。 

ところが こういう事は滅多に無く 完全に50Ωになっているとは限りません。 コネクタの特性インピーダンスが少しでも違えば それでインピーダンスのミスマッチングとなり 反射波が生じます。

さて 電力が損失するだけだから問題無いじゃん・・・ と考える人もいると思います。
しかし 実際には大問題なのです。 定在波が生じる ということは それで波形が乱れるわけですね。

あっ! と思う人もいるでしょう。 そうです! 波形が乱れますと まあ 細かなことを考えなくてもダメと言うことが解ると思います。オーディオでも高周波でも なんでもそうですが、波形が乱れますと 低周波では歪みになりますし、高周波では ロスはもちろん、不要な電波の放射や共振すれば電波を受けてしまったり、方形波の回路ではきちんとデータが伝送されないなどの原因となったり、様々な問題が発生します。

先日話をした 「ケーブルは電気的特性が良いものを使いましょう!」 はこういうところから来ているのです。誰にでも出来る事ですよね。




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