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自作電気自動車に乗ってみた [車]

なかなか 自作の自動車に乗れる機会は無いと思いますが、本日 生まれて初めて 自作電気自動車に乗ってきました。

電気自動車1.jpg

外見は 普通の自動車ですが、 中身は全くの別物で 完全な電気だけで動く 電気自動車です。

製作したのは ヤマトク自動車さん
http://www.yamatoku.biz/

この自動車整備工場は 若い頃からずっとお世話になっているところです。
もちろん ジムカーナやダートラの競技車の整備ではかなりお世話になりました。アライメントは 1mm単位でタイムが変わりますし、 信頼の置けるところで無いと整備は出来ません。
国産車は当たり前に行いますが、 外車の入庫も多いのでビックリします。 フェラーリも入っていたことがありました。 あと バラバラのバイクとか(劇汗) バラバラのエンジンを組み立てちゃいます。 動く物!? たとえば 雪かき機まで 何でもこなします。

さて ここの凄いところは 職人的な技術は凄いのですが、さらに かなり以前から ディーラーでもあまりない機材をもっていることです。
たとえば コンピューターテスター。 自社の車のディーラーにあるのは分かりますが、 民間の整備工場なのでビックリです。 整備人生まっしぐら みたいな感じで いい加減な整備は嫌いな方です。 とにかく 車に対する情熱は凄いものがあり、競技車だけでなく 普段も安心して任せられます。 他の整備工場で治らなかった BMWなど 紹介したことも何回か有ります。

職人的な技術だけでも・・・ と言う方もいますが、 いくら感覚で優れていても、最終的な確認は必要です。
たとえば トルクレンチ。 タイヤ交換で 最後はトルクレンチで確認する位 正確に行ってくれます。もちろん トルクレンチを使わなくても ほとんど狂いは無いのです。 本日も見ていたのですが、トルクレンチ無しでもほとんど問題無かったですが、それでも 最終チェックをするのは流石です。

私も オーディオ装置は、サッと音を出すだけでおかしな時は分かりますが、最終的な確認は計測器を使います。 二重に行うこと、別の見方でチェックする と言うような意味合いにもなり、安心や、感覚と計測の比較という部分での技術向上になるだけで無く、 お客さまのためには最良の方法だと思っています。

さてさて 話が それてしまいましたが、そんな人柄なので 電気自動車を作りたい と言われたときには、かなりワクワクして話を聞いていましたが、 合う度に 車を見ていましたが、 なんと! 今日 できあがって乗れたのです。 正に 具現化! 実際に作るとなると なかなか出来る物ではありません。


電気自動車2.jpg

こんな感じで メータが付いています。 左側は バッテリー側、右側が ブレーキ時などの充電側、 真ん中は普通の速度計です。

実際に運転してみますと 意外とパワーがあります。 50Km/h位は直ぐにでそうです。 もっとビックリしたのは 3速発進で 普通に加速することです。 自動変速装置では無いので バイクのように ウイーン。。。。 と言う感じで最高速に達するのでは無く、 一般の自動車のような雰囲気で走れます。
発進時 無音から 発進するので 慣れないとアクセルをどのくらい踏んで良いのか感覚が分からないと言うことがありますが、 慣れだと思います。 空ぶかしで ブンブン と 出来ませんし、 ちょっと 回転を上げて。。。行くぞ~ と言う感覚にならないのです。 つまり、人間の感覚的に ちょっと重たい感じがします。
動いてしまうと 普通の自動車的で 昔競技車と普段乗りで 乗っていた ロータリーエンジン的な感覚で、フラットトルクです。

ちょっと余談になりますが、 こういうスタート時の感覚(止まっていても回転が上がり始める時) と言う意味では、フェラーリやポルシェって凄いですね。 足の親指の動き程度でもアクセルに機敏に反応するあの感覚は スタートが非常にやりやすいです。もちろん 気持ちが良いです。 

以前の 32の GT-R等ではターボと言うこともあり、 ちょっと重い感覚がありました。 ロータリーも同じです。
おっと また話がそれてしまいました(汗)

とにかく 電気自動車を作ってしまって なおかつ普通に走れるところまでしてしまうのは 凄いと思いました。

ちなみに クラッチはありません。 スタートは 0回転からですので アイドリングが無いので クラッチは不要、オートマ風です。 動いているときは 回転を合わせると スッとギアが入ります。 競技をやっている人だと分かりますが、 ちょっとマニアックですね。

電気自動車ならではの問題もあります。 動き始めて 一番最初に思ったのは、 「ブレーキがきくのだろうか?」 と思ったのです。 試しに踏んでみたのは言うまでもありません。 というのは 現在のブレーキは 負圧を利用した 真空倍力装置付きが当たり前なので ブレーキはそういう設計がされていると思いますし、昔の競技車じゃないので、重いブレーキでは 事故になります。・・・で エンジンの負圧を利用できないので 心配になったのです。 ところが フタをあけてみると ちゃんと付いているんですね! 真空ポンプが! 負圧が無いと自動でオンになり 作動します。

細かなところでは デフロスター。 あまり知られていませんが、 保安基準というものがあって これがないと 車検は通りません。
電気式のヒーターが作動する設計になっていました。
電気自動車3.jpg

最後は 気になる 電気的な話。
充電は 燃料入れ部分から行います。 約8時間充電で 50-60Km 位の走行が出来るそうです。
通常は 0にしませんので 2時間ほど充電をしますが、 満充電で自動で切れます。 
もちろん 自作ですから 家庭用の100V充電です。

まあ 自作と言うことを考えますと お買い物には十分な性能かと思います。

こまかな ところでは安全のために 充電中などは モータは動かない安全装置が付いています。 フェイルセーフ機能ですね。
ただただ 作ると言うことでは無く 実際の安全基準を満たして作る と言うことで 凄いと唯々感心してしまいました。

こんな技術を持っている自動車屋さんなので 近くの方は是非利用していただければと思いますし、 県内だけで無く はるばる 県外からもお客さまが集まってきます。

今日は 久しぶりに 楽しい 車の日 になりました。


 
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