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原因となる元を絶つ!? [オーディオ]

今年は コンピュータオーディオ系の話をしようと思っていましたが、ここ数年 メーカーさんからの技術的な相談が多かったのが クロックです。
以前は・・・ そうですねえ 15年前後くらい前は 精度的な話が多かったです。周波数はどのくらいで何ビット精度 と言う感じです。 見かけのビット数と実際の精度とは異なります。 まあ 現在のオーディオが何ビット精度なのか? と言う話題は さておいて 最近多いクロックについて話したいと思います。

最近では プロもアマチュアも 何とか音を良くしようとして 「ジッター」 と言う言葉に興味をそそられるようです。 当然 私もこの話題は避けて通れません。

デジタルオーディオで より良い音を求める場合や音が悪い原因を探る場合に 必ずと言って良いほど 「ジッター」 と言う言葉が登場します。

ジッターが原因だとすると どのくらい多ければ音が悪くなるのでしょうか?

OJI Special では 2002年~2003年 くらい つまり 13年ほど前DPATを開発した以前、CDトランスポートの音の差を追求してまいりました。なぜ デジタルなのに こんなに機種によって音が違うのか!?
これは データとクロックが関係していることは何度も言いましたし、現在では当たり前になりました。
しかし 同じクロックでも音が変わる!?

こうなると まあ だれでも クロックの波形や質を疑いますよね。 そうすると 同じクロックでも 音が変わると言うことで 頭の中で想像しやすい ジッター の差に目が行くわけです。

さてさて ちょっと話を飛ばして、先日友人が遊びに来ました。 
「コンピュータでUSB接続のオーディオを実験していた際 マウスを動かすと その動作にしたがってノイズが出る」
と言う話をされました。 

似たような話で 私の子どもが 某 有名なデジタルプレイヤーを買った際、 「画面のタッチキーをプチプチ操作すると ノイズが出る」 「画面の動きに合わせてノイズが出る」 と言う話です。以前話をしたと思います。

前述に似ていますね。
このときは アナログ出力のノイズ成分をFFTで解析したところ 可聴帯域 の上の方(20KHz近く) にノイズ成分がありました。
年をとると ほとんど解らないのですが、子どもは とんでもなくよく聞こえる周波数です。
この機種は メーカーに不具合の問い合わせをしたところ

当初: 問題なしで取り合ってもらえず
何回か いろいろ言った後 : 対策をして新品交換

ということで ノイズが下がって帰ってきました。
もちろん 結果は良好で ノイズではかなり下がり 結果 音質が向上したと感じました。

この説明で ピンと来た方もいらっしゃると思いますが、 デジタル機器にある様々なノイズ発生源は 音質にかなり悪影響を与えます。 直接アナログに飛び込むノイズだけで無く、復調する際に大切なクロックにも影響を与えつことは容易に想像できます。前述の話が ジッターの大小に影響を与えた結果の全てではありませんし、アナログにそのまま飛び込んだノイズの問題ももちろんあります。しかしながら それほど 音に影響を与えている物でしたら問題も多く影響は少なからずあります。

多分 修理は ジッターを減らしたのでは無いと思います。 高周波雑音が出る原因を探り修正したのだと思います。

 つまり ジッターを減らすと音が良くなるというアプローチでは無く 「ジッターが多くなる原因を絶つ」
と言う方が 様々な面で 音質向上には 早道で有益です。

実は ジッター と安易に言葉では言えますが、 一度発生してしまった ジッターをとるのは容易なことではありません。 そして 発生してしまったものは絶対にゼロには出来ない と思った方が良いです。

その昔 オーディオの世界でクロックに関して「PPM」や「ジッター」という事が騒がれ始めた際、私は 「位相雑音」を声を大にして言い続けてきました。 
これらの関連性や意味は非常に難しいのですが、技術系の方で興味のある方は調べてみると良いと思いますが、 何故発振器では 位相雑音を問題にするのかや ジッターの測定方法 を調べて頂ければその真実が見えてくると思います。

ということで 作ってから ジッターを減らす方法を考えるより 出来るだけ簡単に音の良い コンピュータオーディオを考えたいですよね。


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