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4K 8Kテレビ と オーディオクロック その4 [オーディオ]

 前回は 夢を壊すようなことになると言う話をしましたが、実際には本当でデジタル音楽再生はある部分を境にしてどんなに頑張ってもそれ以上は向上しないことになります。なにしろ  完璧な時計は世の中に存在しないのですから・・・
でも そう悲観的にあることはありません。
 逆に考えると きちんとした時間軸を設定してあげれば もっともっと良くなる可能性があります。レベル方向で言う 精度と同じようなことになります。これは ハイレゾという 言わばレベル方向の話ではなく 時間軸方向の話ですから伸びしろはあるという形です。(24ビットを32ビットにすると 見かけ上の分解能は上がりますが、本当に一カウント毎の精度が出ているとか 絶対的な精度とは話は別です)
私が 数十年前からクロックに関して問題意識を持っていたのはそんな理由からです。CDプレイヤー全盛時代に DPAT-01を世に送り出したのもそんな理由です。 当時考えられるできるだけ素晴らしいクロック(時間軸が素晴らしいという意味)を搭載したプレイヤーで良いサウンドを目指したいと思ったからです。

さて さて 完璧が無いとは言っても 絶対にダメ と言うわけでは無く、前述通り ある程度向上が出来ます。あたりまえで ダメな物より良い物を使えば間違い無く良いわけで、とにかく 良いクロック(良い音の ではありません)を使えば安心してレベル方向の改善に集中できます。実は クロックの見極めは大変難しく 「自分が好みの音」を選んでしまうことが多いです。これでは 問題は解決しません。あくまでも 正確なクロックになります。

ここで大問題があるのですが、数十年前の アンプに関する話題と同じような問題が生じているのですが、「性能を向上させると音は悪くなる」 と言う問題を指摘する人もいます。
アンプで言うと 
「真空管からトランジスタアンプになって歪みが減ると音は悪くなる」
ここから
「トランジスタはダメ」 とか 「歪みは少なくしてもダメ」とか そういう結論を言う人がいますが、これは 問題を分析せず、はき違えている感があります。

実際には 「物理的に良くしても人が悪く感じるのは他に理由がある」ということです。
一例を言うと 同じ歪みでも偶数次の高調波は心地良い とか 電流増幅に起因する別の特性悪化などの問題が有る とか 見えている歪みの「量」だけの問題では無いというわけです。

クロックも全く同じです。

良いクロックとは? を上手く解説したいですね。何か上手くお伝えする方法は無いかなあ と考えています。

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