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DX通信 144MHzでモザンビークと [アマチュア無線]

電話やインターネットの発達した現代では、相手さえ要れば海外の人と話をするのは比較的簡単ですが、無線となると話は別です。
電波は減衰しますし、物理的に不可能な場合も多く、遠くの場所の人たちと通信をするのは非常に新鮮で楽しく思います。

子どもの頃からの夢でもあった DX通信。海外の人と通信をしてみたい と言う願望も少しずつ実現してきました。

一昨年から本格的に始めた EME(月面反射通信)ですが、流石にアマチュアの通信の中では最も遠い通信になりますので難しいのですが、少しずつ技術が向上して150回ほど通信を致しました。

その中で難しいのは 遠い局はもちろんですが、近い局も難しいです。近距離では 直接波が届いてしまうので難しいのです。

さて 144MHz帯は VHF帯となり スポラディックE層 (Eスポ)の反射などが無ければ電離層を突き抜けてしまい 宇宙に行ってしまう電波です。つまり 近距離は良く飛びますが丸い地球での遠距離通信には向きません。 Eスポとは 上空約100km付近に局地的に突発的(スポラディック)に発生する特殊な電離層でこれを期待しても 近隣の地域程度で 地球の裏側みたいな遠方との通信は まず無理です。

ということで 月まで反射させて月が見えている地域同士で通信する EMEは このVHF帯以上の電波を使って通信が出来る可能性を秘めているのです。しかし 地球上では せいぜい数万キロメートルの距離の通信ですが、月となると 往復で約76万キロメートル。更に反射板がある訳では無いので ものすごく減衰し(およそ 7%程らしい) 距離と反射での減衰は およそマイナス240dBにもなり ハイパワーと 受信にはものすごい技術が必要です。

ということで 努力すればなんとかなるもので 珍しいところでは 南アフリカ や モザンピークなSaba Islandどと運良く通信することができました。

先日 モザンピークの 交信証が届きました!
C8T.jpg

C8T-2.jpg

この局は DXペディションといって 通信がなかなか出来ない珍しところで 有志が費用を出し合って設備を持ち込み通信・・・いわゆる サービスをしてくれた局です。
固定設備と違い 設備に限りが有るので、サービスといってもなかなか出来るものではありません。
運も大切です。

無線をやっていなければ 多分一生話すことも無い地域と交信が出来るって素晴らしいことだと思っていますし、海外から手紙が来るというのは いい年になった現在でも 未だにワクワク ドキドキします。


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