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大信州酒造㈱ 豊野蔵 蔵開き [旅行]

お酒好きにはたまらない 蔵開き いってきました。

信州 北信濃 豊野町にある 大信州酒造さんの蔵です。
最初に言っておきますが、私は酒は詳しくありません。 利き酒なんてできません。ただの 個人的な嗜好です。嗜好はうるさい・・・というか 好きなもの皆さんありますよね。そんな程度です。 

さてさて ここの 朝しぼりは まだ炭酸が入っているような 超新鮮なお酒を出荷しているところで 先日 初めて飲んでみた所 「これは本物」と思って 今回行ってみたというわけです。このお酒は当然ながら 地元の酒屋でしか売っていません。流通は無理だと思います。

本来 生酒は六〇℃程度で発酵を止めますので 生とはいいますが、菌が生きているという意味では生ではありません。ところがここでは 朝しぼった(絞るというか 後で聞いた話ですが、上澄みを 瓶詰する)酒をその日に販売します。炭酸がまだ入っています。 炭酸がなぜ? はチャンスが無く聞きませんでしたが、炭酸を入れているなんていうことは絶対に無いので オリ酒 などに含まれる炭酸。つまり 生きている? さっきまで生きていた? 新鮮? 途中? みたいな 感じだと感じています。

さて 10時半からだったのですが、行ったら既に満杯(笑) 何これ? というくらいの人込みです。
実は 実は大丈夫なんだろうかと 心配になったくらいです。もちろん お客様が 運び込む菌ですね。あとで 倉に入って解ったのですが 当然小人数打ち切りのようです。 

さて 長蛇の列に並んでいると なんと どうも 何か雰囲気が違う! おばちゃんの目がランランんと輝いていて これは違うと察したのです(爆

蔵見学はここではないと 蔵人に 聞いてみると 「本当は並んでいただきたいんだけれど 酒粕の並びで 並ぶ場所がない!」 とのこと。 しばらく待っていると やっと列の指示がありました。
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この並びは 酒粕の配布です。 なんでこんなに 凄い状態かというと それは後で話しますね。おばちゃん の目が・・・・

さて お目当ての蔵。 帽子(頭をすっぽり覆うもの)と 靴のカバーをかけて 10人ほどの少人数で入ります。 最も力が入った説明がこれ!
実はこの蔵 契約農家のコメしか使用しないのと それらのコメを混ぜない 超珍しい蔵です。
つまり 酒は 全て一つの場所のコメしか入っていない ということなのです。長野県内 三か所のみです。
こんな感じで 農家さんの 顔写真とコメが展示されていました。 ここですが、最も長い時間説明されていました。農家さんには 自分の家の米で作った酒を毎年飲んでいただくんだそうです。
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ここで 大問題(笑) 「コメは 何パーセント磨くか知っていますか!?」 との質問。私が 55%というと 質問が違っていました。 普通食べるコメは? とのことで・・・・ 
なんで質問するのだろうか? と不思議に思っていました。というのは 私の近辺では 皆さん 「なんぶつき」 といって、どのくらい つくか指示をします。大体 七分つき か八分つき。
知らない人は 多分いないはずです。
パーセントではなく ブ ですよね(^^; パーセントといわれたので間違えました。

当たり回答は 前述 8%。 あと 間違えた 酒の場合の平均は 56%だそうです。惜しい・・・

実は 地元ではなく 県外車が凄かったのです。 県外から来ますので こういう一般のお米の質問をしたというわけです。無洗米なんていうのがあるくらいですから 考えてみますと もみ で買う人はいませんので 一般の人は知りませんよね。(ここら辺では あちらこちらに精米機があります)

さて 蔵の入り口はこんな感じですが、 あれれ! なんか近代的すぎる! と思ったら ここは発酵場所・・・・ 巨大な樽だったので ちょっと・・・・ と思ったら、なんと 本当はこっち といって 小さな樽を見せてくれました。

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珍しいのは この蔵は 松尾さんが 敷地内にある珍しい酒蔵です。
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いやあ 知りませんでした・・・・

・・・で 蔵へ・・・・
こんな感じで 完全に築100年近い感じが漂っています。凄いですね。
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という形ですが、ここでも大きな説明が!
まず 大信州では 濾過はしていません。 無濾過。つまり 上澄みをいただく 昔ながらの製法です。
そして 混ぜ物一切なし。 普通は水を混ぜます。 一般には かなりの高級な酒でもです。品質一定にするためです。
ここでは どのくらいのアルコール度数になるか、計算? 菌と相談しながら(汗)? うまく作っているそうです。 昔ながらの製法です。 実際にはかなり大変だと思っています。

つまり 米だけで作る純米酒だと(純米、純米吟醸、純米大吟醸など)
1、原料となるコメの収穫地は 一か所で 契約者のみ
2、無濾過
3、混ぜ物一切なし (もちろん割水など無)

という 凄い酒蔵だったのです。 だから 酒粕は そこら辺にある 高級酒の酒かすとは全く違い、混ぜ物無、生産者さえもわかっている 上等な酒かすで、皆さんきっと かす漬け用に持ち帰るんでしょう・・・・これ以上のものはありませんから・・・

ちなみに 朝しぼった酒は ものすごく濃厚な 酒の香り。昔懐かしい 吟醸香・・・・ と 甘味。そして濃い こんな酒でした。アルコール度数はかなり高めなので ガンガン行くと酔いは凄いです(笑) 自分的には香りが強すぎと思いました。

ちなみに 試飲コーナーでは 普段飲めない最も高級なお酒から 3種類ほど 何杯も試しましたが 私的には要は「好み」です。 ちなみに この手の利益度外視味見としては とんでもなく高額で おちょこ1杯 500円(劇汗)。
もちろん 四合で2000円程度 つまり 一升で 5000円程度以下のものは 無料です。 最も高級なものでは 二種類 。最も違うのは 甘味具合でした。 私 と 友人と好みが違いました。

ということですが、正直なところ この酒蔵は 全くノーマークでした。というのは 「昔は・・・・ 」という記憶があったからです。 ところが! 先日飲んだ酒は全く違ったので なんで? と・・・
杜氏さんの話では 三〇年ほど前に大改革をして、大量生産は止めて 最も日本酒らしい酒を造ることに改革したそうです。 若い杜氏さんの発想は ある意味 素晴らしいですね。 本当は 生きるために稼ぐことを主に考えるのですが、逆です。 本物を作る ということですね。 ・・・で どうやら 蔵を立てるお金もないとのことでした。「こんなに頑張っているので買ってくださーい」と声を大にしていました。
まあ確かにそうですね。 本物は儲かりません(汗

一般的な価格帯の酒では、私の好みは 香り(私が思う たとえですと いわゆる 甘酒を作る場合の麹が発酵したときや、コメをふかした ときのような 酸味のある香り)は 一般の高級とか有名といわれる酒のような 濾過のほうが 全く無いので(笑)いつでも何にでも合って 良いですが、味は 大信州さんのほうが全然好みでした。かなり濃厚です。ただし 香りとアルコール濃度が高いせいか 辛口っぽくも感じます。もちろんアルコール臭はしません。
 ・・・で 最もいい酒は 全てにおいて 美味いなあ と思いましたが普段 飲みには 高額すぎるので(汗

とにかく 本当に 昔懐かしい 酒の味でした。  

ちなみに 前述 一升で 五〇〇〇円程度以下の酒や 粕汁や甘酒などは 無料でした。

以上あくまでも 個人的 趣味嗜好のお話です。・・・が 杜氏さんの お話しから ある意味本物であることは間違い無いと思いました。
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