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オーディオ機器の大きさと音 その1 [オーディオ]

最近は ポータブルオーディオで機器が小さくなりましたよね~
8ビットのマイクロプロセッサから回路設計をしている私の感覚としては、スマーフォフォンは あの大きさで昔の大型コンピュータほども能力がある なんていう感覚になります。
そのくらい 小型化されましたよね。

さて オーディオ機器ですが、ポータブルオーディオとハイエンドオーディオ。
最近では IC化も凄まじく 同じチップを使っているのに なんであんなに音が違うんだろう!?
と思ったことはありませんか?

まあ 一時流行った フィルタ無しのDACなど 根本を解決せず、音色をDAC側で変えて、好きな音にする ということも、オーディオですから好きな音が出せれば良いので良いのですが、技術屋さんや、それに近い人は理論通りで無いとなんだか気持ちが悪いというか 腑に落ちないというか いろいろ想いがあると思います。

今回は 大きさについて語ってみたいと思います。

大きさ! 以前のオーディオ機器は、大きかったですね。
昔の話です。 大きい物と小さい物を比べたときには 間違い無く 性能は 大>小 でしたよね。

ところが最近では 小さくても、高性能な機器が増えました・・・・が ここで考えなければいけない事があります。 最終的に 良い音がしている物というと やはり大きい物が多いですよね。
ハイエンドが大きいのは見栄えだけでは無いんです。

この理由を書いてみようかなと言うことです。

小さい利点は 持ち運び性が良くなるとか まあ そういう事はありますが、そうではなく、物理特性から話をしたいと思います。 おたのしみに!












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秋のヘッドフォン祭り2018 [オーディオ]

秋のヘッドフォン祭りも無事終了です!
今年は 国内遠方 名古屋、大阪などは勿論のこと、海外からもお越しいただき嬉しい限りです。
ヘッドフォン祭り2018秋.jpg

今回の目玉は TM-1オプション
従来からの24B系列のフルオプション機にスペシャルトルクコントロールオプションを付けました。
当社のアンプに限らず 全ての当社製品は、トルク管理をしています。これは あたりまえの話で、計測器や産業用機器などを手がけておりますので、品質は非常に厳格に管理しています。
また BDI-DCのアンプシリーズは 民生用機器ですが、内部は産業用機器と同じ手法で作っており、基板は勿論のこと素材や熱の管理など含め 長寿命設計となっています。

機械的なトルク管理は 車やバイクのエンジンなどと同様 締め付けトルクはその用途に応じて厳格に決めて製造しています。
理由は ネジは緩くても強くてもきちんとした能力を発揮しないからです。
素材とネジの太さなどに合わせて 締め付けトルクは大体決まりますが、問題は、滑りや用途によって変えなければいけない部分が有るという事です。
たとえば振動を伝えなくてはいけない部分と遮断しなければいけない部分で音質に影響します。
また 熱に関しても締め付けトルクは重要な品質管理項目の一つで 熱伝導率は締め付けトルクで変化しますので寿命や音質に関係してきます。
当社の製品は長寿命化と音質向上のためできるだけ温度を下げる余裕のある設計をしています。
さらに トルク値を厳格に決めることで品質の安定化をしているわけです。

なぜ 今さらオプションなのか? が問題ですよね。
前置きが長くなりましたが(汗) TM-1では何が特別なのか!?
これは 音質に特化した締め付けトルク値にしている部分があるという事です。
もちろん 緩めたり締めたりして好きな音を探しているわけではありません。

通常は たとえば M3であれば M3の適正トルク値で締め付けてOKとし、十分品質は安定しますが、欲を言えば 用途によってはネジの再利用を避ける場所ではもっと締め付けた方が良い場所も存在しますし、基盤のようなデリケートな場所では規定範囲内で緩めの方が変形が少ない場所も有ります。
当然ながらTM-1オプションとは関係無く締め付ける順番等も厳格に規定しています。
このオプション適用時は、塑性域と弾性域のどのポイントが良いか その使う用途で決定し、 一本一本 精密なトルクドライバーで検査をしながら組み立てていきます。
最も重要なのは 内部基板と インシュレータなどの部分です。
これは 滑り素材や金メッキなどでトルク特性が変わるため 実際の機械的な斑点は勿論のこと、実査に音質の変化も問題が無いか聞きながら最も機械的に安定し良い部分に調整しています。もちろん 通常でも品質に問題が有るわけではありませんし、規定トルク内での調整となりますが、インシュレータの効きはやはり変わってきます。金メッキがされている場合は素材そのものと異なります。
当社としては チェック代金程度に価格は抑えておりますが、一本一本厳格に調整された逸品となる TM-1オプションはハイエンド製品を所有する際の一つの安心感そして安定した最高の品質につながると考えております。

また 11月20日に発売予定の、TCSS2 Unit は クロックを差し替える クロック同期用のシステムになります。8128 MTCSS Unitの最新モデルとなります。変更点は 回路など全てを一新し、更なる良質なクロックを搭載いたしました。

昨今では 家庭用のインバータ機器や高周波機器などで高周波的に汚れた電源事情となっており、トランスまでもいじるようなことをしたり、配線を変えたり、さらにはインバータ電源など 様々な電源環境への取り組みがありますが、実際には 電源自体のアースの問題が有りますし、都市ノイズも多くノイズを遮断することは不可能です。
特にインバータなどのスイッチング系のシステムは ノイズ電流はものすごく、それらがクロックに与える影響は多大です。多くの人が間違えていることとしては 低周波領域に関しては 聞こえるようなことは無いはずです。高周波雑音が主成分だからです。(低周波の雑音はもちろん アンプなどにも影響はします。昔も今も変わりません)
いくら電源を強化しても 電源やアースの影響によるノイズは取り切れません。強化すればするほどノイズの影響を受けやすくなる場合も有ります。
OJI Special製品では 古くからこの問題に取り組み 2002年発表の DPAT-01 トランスポート始め DDACなど クロックそのものをノイズの影響から遮断することに取りくみ続けてきました。
これの集大成とも言えるシステムが TCSS2システムです。

デジタルオーディオは データとクロックだけで成り立っています。データは変更すること無く再生すれば良いのですが、クロックは自分で生成しなければならず、コンピュータやLANなどのネットワークで発生するオーディオ信号とは別のクロックはノイズ源となり、オーディオクロックに与える影響は多大です。
当社では音質を好きな音にするのでは無く 芸術をそのまま再生することに総力を注ぎ TCSS2システムでは、これらの 汚れたり、電源などの影響で ジッターなどを含むクロックを捨て、新たな高倍率のクロックと差し替える事で これらのノイズの影響を極限まで遮断します。一度ジッターが発生したクロックは リクロックやジッター取りをしても完全には無くならないからです。

ヘッドフォン祭り会場は電源事情は決して良いものではございませんが、そういう中でも最高の試聴が出来るように機材も考えております。

もちろん ヘッドフォンアンプも 純アナログ機器とすることで、これらのノイズの影響を受けないように考えています。せっかくクロックを差し替えるなど、最先端のノイズ対策をしてもそれらをごちゃ混ぜにしたのでは 本末転倒だからです。

多くの影響は 物理現象ですから 距離の二乗に反比例 しますので 混在は絶対に避けなければなりません。混在させるのであれば 明確な対策が必要です。

最近では 利便性からDAC内蔵などの機種も増えておりますが、当社としては、あくまでも ハイエンド機器を開発することに主眼をおいていますので、デジタルノイズを遮断する と言う最良の方法を採用しています。

これらの効果を実感するために 
DPATデータプレイヤー → TCSS2システム → DDAC Unit → ヘッドフォンアンプ
という当社としては ノイズ的にも技術的にも最高峰のサウンドを用意していますが、TCSS2システム単体や ヘッドフォンアンプ単体の効果もお客さまに実感していただく為に

安価なCDプレイヤー → TCSS2システム → DDAC Unit → ヘッドフォンアンプ

お持ちの デジタルオーディオプレーヤー → ヘッドフォンアンプ

というような 単体でのサウンドも評価していただけるように考えて 出展しています。
特に デジタルローディオプレイヤー→ヘッドフォンアンプ では ワイヤも一般の安価なワイヤで 日頃お聞きになっている機種で アンプのドライブ能力が上がるとどのくらいのサウンドになるか もテストしていただきその 能力を評価していただきました。

つまり アンプがあればご自宅でもこんなサウンドになる と比較的簡単 比べることが出来ますし、CDでは TCSS2システムが入りますが、CDでもこれだけのサウンドが期待できる と言う指標が出来ます。

以上 説明不足の点など有ったかもしれませんが、試聴された方はもちろんですが、試聴できなかった方も次回の試聴の参考にしていただければと思います。

なお 既に当社アンプをお使いの方も多く来られました。非常に嬉しいことです。
新しいオププションが発売される度心配される方も多い様です。
どんな機器も 技術の進歩と共に変わっていき新製品となるのは仕方がないことなのですが、買って直ぐに新しい商品が出たのでは 購入者としては面白くありません。
当方としては できるだけ 大きなモデルチェンジはせずにオプション対応としているのは ハイエンド機器として長くお使いいただきたい と言う想いから です。 
当社のアンプは そのときの最高峰を目指しています。ベースがしっかりしていれば 技術革新は少しずつです。進化を止めることは出来ませんが、進化に乗る事は可能です。
今後も オプション設定しているものは できるだけ対応していきますので 何かございましたらご相談いただければと思います。

今回も多くの方にお越しいただき ありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。



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接地と音質 その2 [オーディオ]

オーディオ機器の 3P有る端子 もしくは アース端子を接地しないとどうなるのか? 

もしオーディオ機器で一般的なLCのフィルタを使っている場合このようなフィルタはあまり効かなくなりますよね。 ノイズの行き場が無くなるからです。
難しいのは スイッチング電源で機器自体がノイズを出している場合です。接地しないと ノイズを放出することになります。内部で接地するスイッチング電源にフィルタが必ず入っているのはそのためです。 他に影響を与えないためです。

ちなみに 熱に変える装置 たとえば フェライトコアなどは 一見良さそうに見えますが、全ての周波数で効くものはありません。 ノイズの周波数は決まっているわけでは無いからです。 もしノイズの周波数が決まっていれば 比較的簡単かもしれませんね。

ということですが、多くの方が失敗している事は、一つの事だけを見てしまう場合です。
たとえば ACラインから来るノイズを切りたいからといって インバータを使う場合を考えます。
他の家から やってくるノイズの遮断ですね。

しかし そもそもインバータはノイズの塊です。商用100Vとインバータ。どちらが綺麗かというと 私のところでは商用でした。まあ 周りのノイズ環境にもよりますので何とも言えません。つまり 私のところでは インバータをオーディオにそのまま使って良いわけはありませんし、実際他でも良くなったという話は聞きません。 理由は簡単で スイッチングでノイズをバンバン出しますので その音の変化を 良くなった いや 悪くなったと 評価しているに過ぎないからです。

インバータを上手く利用する為には インバータ自体のノイズを遮断する方法が必要です。

これが良い音への鍵になります。

ちなみに AC等で動く電気を使う機器を 設置 する際に アース接地 しないと大変なことになる場合があります。それは 感電。 接地していないと その機器が大地に比べ何ボルトになっているか解らず非常に危険です。

オーディオという本題に戻ると 接地無しは感電するくらいですから、そういう状態ですと音質にも悪影響を与えることは言うまでもありません。

アースは AC100V以下にして消費する機器であれば良いのですが、インバータやスイッチングなど 高電圧を発生する機器では ただ単に外すと危険です。 そしてアースに流れない 行き場を失ったノイズがあると それはそれで問題です。

色々書いていると 話は尽きませんし 自分で書いていて思ったのですが、堂々巡りみたいな感があります。だから上手くいっていないのですが・・・それが 電源の問題は一筋縄ではいかないと言うことなのです。電源が無いと電子機器は動かないからです。

ということで 電源含め ノイズ対策が重要と言うことになります。アースを強化したり電源を強化しただけでは 前述色々な関係があって ノイズが無くなるわけでは無いからです。

 電源だけで無く 全てを眺めてノイズ対策をする事がオーディオでは・・・? あっ アマチュア無線などでも同じです。(汗

アマチュア無線のコンテストの移動局でいつも上位に入っている人は バッテリから直接12Vで無線機を動かしているそうです。 電源ノイズの影響が皆無で無線機の性能も上がると思います。

バッテリなら 直流ですから 電源からのノイズは皆無です。問題は 機器のスイッチングノイズや都市ノイズなどですが、人里離れた山に移動すれば 都市ノイズも少なくなります。非常に弱い電波もノイズに埋もれること無く受信できるかもしれません。

オーディオも そんな感じが 根本的な対策としては楽なのでは無いかなあ なんて思っています。
ただ 直流で動く機材はかなり大変ですね。DCアンプにするにために2電源にするには バッテリは2ヶ。 電源接続時、遮断時には 上手く電源を入り切りしないと DCが出て機器を壊すので保護回路は必須。勿論私も造ったことがありますが、流石に 純A級パワーアンプは無理でした(汗

つまり 直流を使ったような ことと同一のノイズ対策 や ノイズを受けにくい対策が出来ればより良いですね。

いやあ まだまだオーディオや無線はやることが沢山合って楽しそうです。


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接地と音質 その1 [オーディオ]

昨今では インバータノイズの雨嵐? 状態でオーディオを取り巻く環境は日に日に悪くなっているように思えます。
特に 大きな変化があるのは山間地だと感じています。 太陽光発電で山間地にまでノイズの波が押し寄せているような気がします。

さて ノイズの元 というとスイッチングですね。 いわゆる流れている電流を パシッと瞬間的に切ったり 切れている電気を パシッと瞬間的に入れる?? まあ あたりまえなのですが(汗)

これがノイズを発生しますよね。 正確なことを書くと面倒なので概略で行きますね。

車のイグニッション。これも同じです。 コイルとポイントと直流電源で成り立っていますが、ポイントで断続するわけですね。コイルに高電圧が発生して プラグから放電し、火花で混合気に着火します。

さて 何を言いたいかというと 電流を変化させると 高圧 つまりノイズの元ができます。
私たちを取り巻くもので こんな感じでノイズを出しそうなもので最も目に付くのがインバータです。
直流を変化のある交流に変えるのですからあたりまえですね。

さて 商用電源 いわゆる日本では AC100Vのコンセントですが、オーディオで言われているのは 商用電源は「ノイズが多い」 とか 「品質が悪い」 ですよね。

昔良くあったのが これを打開するために 「インバータでAC100Vを作って オーディオを動かす」 でした。 さて 上手くいった人(好きな音質では無く 高音質)はいますでしょうか??

何でこんなことを書くのかというと 前述 インバータの特性を知っているからなのです。 

インバータは ノイズの塊です。 あたりまえでスイッチングするからです。 

さて! オーディオで考えた際の 問題は 商用電源と インバータとどっちがノイズが多いか!? になりますよね。
わかりきっている回答は 一般的には「商用のほうが綺麗でインバータはノイズだらけ」なのです。
(電圧の低下などの問題はここでは考えません)
さて ここで機器の 設置と 接地(笑)の問題が登場します。

インバータは ノイズの塊なのは既に言いましたし、周知の事実です。では このノイズをどうしたら良いか!? 誰でも考える答えは 「ノイズフィルタで消す」 ですね。
ところが 実際には 物理的にエネルギーを持っている物は 消すことは出来ません。 熱など何らかの違うものに変えないといけませんし、無になることはありません。

実は 一般的なノイズフィルタは 簡単に言うとコイルで阻止してコンデンサーを通ってアースにノイズを逃がす構造になっています。(位相が逆で打ち消すとか熱になる部分もありますが・・・・) つまり アース端子からどこかに行くんですね(汗
ここが大きな問題となります。

オーディオ機器の 3P有る端子 もしくは アース端子を接地しないとどうなるのか? 

この話は次回にでも

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接地を強化しても改善されないオーディオ!? [オーディオ]

接地(アース) の問題はオーディオではずっと問題視されてきました。 本来は 誰でも感じるはずの接地ですが、オーディオはその差が良く分かるものの一つです。それは 音の変化に現れるからです。 さて そういうことで 接地をガンガン行って できるだけ0Ωに(ゼロオーム)に近づけようと頑張りたいですよね。理想を求めたいからです。 ところが なかなかうまくいかないのが オーディオ というか 接地なのです。 多くの人は 0Ωにすればいいと思って一生懸命行いますが、残念ながら ゼロには決してなりませんし、なったとしても諸問題があって解決には至りません。  お約束というか いつも言うことなのですが、 確かに音は変わりますが 良くなったのかは別の話です。 その理由は なんなのでしょうか? その一つに 日本の接地方式の問題があります。またまた最初に言っておきたいことなのですが、接地方式や接地を現状の一般的な解決方法でいろいろやっても、解決には至りません。 本当に解決したら 日本中の・・・ 企業が喜ぶ事態になり、解決した会社は大金持ちになること間違いないはずです。ただ 完ぺきではないにしろ 場面ごとに有効な手段はもちろんあります。いろいろなメーカーが その対策、できれば どの場面にも合う対策を模索し、日夜努力しています。 さて 現在は 昔と違って様々な電子機器が動作しています。その電子機器が発する いわゆる不要なもの。ノイズですね。 多くの方は このノイズを嫌って・・・ あっ! 話が前後しました。 ノイズ=音質が悪くなる というイメージで何とかしたいと思いますよね。 多くの方が考えるのは ノイズの阻止 です。 機器が受けないようにすれば解決! という図式ですね。 ところがそんなに簡単ではないのです。 阻止するとそのノイズはどこに行くのでしょうか? 実は ノイズもある意味 電気の流れですから、熱に変えるなどなにか消滅するまでは流れ続けて悪さをするわけです。 これがノイズに関する大きな問題の根源です。簡単に言うと フィルタで阻止しても、阻止されたノイズは 別のところに影響を与えるというわけです。 さて オーディオでの対策がある意味非常に難しいのは その判定を 人の感じる音に頼るから です。本当に音が良くなっていればもちろん問題は無いのですが、そんなに簡単ではありません。 産業用機器であれば 一例として 「誤動作しないようにする」 という 非常に明確な目的があるのですが、オーディオは 「良い音にする」 というあいまいな目的になりがちです。 良い音は 十人十色。 明確な目的とはことなります。ノイズを加えて・・ 言い換えると 歪を加えて 良い音と感じる場面も多いことは容易に想像できます。芸術ですからこれは問題がは無く マスタリングなどでは 普通に行われていますし、楽器に歪を加えることも普通に行われています。人が感じる 良い音を目指しているからです。 これは ノイズを遮断して 影響を無くして解決するための 完全な指標にはならないことは理解できると思います。 以前よく話題に上がったのが 「オーディオ用の3Pタップ」 もちろん 良い接点にして理想的な接触をすればそれは当然性能は上がります。しかしながら 接地の話は別です。 オーディオ用の 接地端子はシャーシに接続されていて それは 内部のGNDに接続されています。 つまり ワイヤ配線をして かつ 接地すると間違いなくGNDラインはループします。 接地→ループ→電流が流れる場合がある という図式になり 問題が発生します。 電流が流れますと ワイヤには必ず抵抗がありますので電圧が発生します。GNDに発生した電圧は 当然ながら、不要な電圧ですからノイズになるわけですね。 接地したり 外したりして音が変わる場合は、間違いなく変化しているわけです。 簡単に試験できますよね。 大問題は どちらが正解か!? これは 音だけではわかりません。 というのは ノイズや歪を加えると音が良くなったと勘違いするのが人間だからです。 難しいですね。できれば 信号ラインの波形観測くらいはしたいものです。 もう一つ。 多点接地。 大地に接地するのですが、これが問題の元です。一か所だけだったら電流は流れませんが、あちこち接地されていますよね。 電柱のトランス、個人宅、他人の家・・・・ 接地方式が決められていますので変えられないところもあります。どうしたらいいのでしょうか? 一つ言えることは 「家庭内の接地を色々変えてみる」 ということが言えます。 3Pのタップを使っている場合は アースの処理を変えてみることをお勧めします。 電源ケーブルを変えるより アースの有無を切り替えるほうがよほど音が変わる場合も少なくありません。 接地の有無 これだけでも大きく状態は変化します。
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4K 8Kテレビ と オーディオクロック その4 [オーディオ]

 前回は 夢を壊すようなことになると言う話をしましたが、実際には本当でデジタル音楽再生はある部分を境にしてどんなに頑張ってもそれ以上は向上しないことになります。なにしろ  完璧な時計は世の中に存在しないのですから・・・
でも そう悲観的にあることはありません。
 逆に考えると きちんとした時間軸を設定してあげれば もっともっと良くなる可能性があります。レベル方向で言う 精度と同じようなことになります。これは ハイレゾという 言わばレベル方向の話ではなく 時間軸方向の話ですから伸びしろはあるという形です。(24ビットを32ビットにすると 見かけ上の分解能は上がりますが、本当に一カウント毎の精度が出ているとか 絶対的な精度とは話は別です)
私が 数十年前からクロックに関して問題意識を持っていたのはそんな理由からです。CDプレイヤー全盛時代に DPAT-01を世に送り出したのもそんな理由です。 当時考えられるできるだけ素晴らしいクロック(時間軸が素晴らしいという意味)を搭載したプレイヤーで良いサウンドを目指したいと思ったからです。

さて さて 完璧が無いとは言っても 絶対にダメ と言うわけでは無く、前述通り ある程度向上が出来ます。あたりまえで ダメな物より良い物を使えば間違い無く良いわけで、とにかく 良いクロック(良い音の ではありません)を使えば安心してレベル方向の改善に集中できます。実は クロックの見極めは大変難しく 「自分が好みの音」を選んでしまうことが多いです。これでは 問題は解決しません。あくまでも 正確なクロックになります。

ここで大問題があるのですが、数十年前の アンプに関する話題と同じような問題が生じているのですが、「性能を向上させると音は悪くなる」 と言う問題を指摘する人もいます。
アンプで言うと 
「真空管からトランジスタアンプになって歪みが減ると音は悪くなる」
ここから
「トランジスタはダメ」 とか 「歪みは少なくしてもダメ」とか そういう結論を言う人がいますが、これは 問題を分析せず、はき違えている感があります。

実際には 「物理的に良くしても人が悪く感じるのは他に理由がある」ということです。
一例を言うと 同じ歪みでも偶数次の高調波は心地良い とか 電流増幅に起因する別の特性悪化などの問題が有る とか 見えている歪みの「量」だけの問題では無いというわけです。

クロックも全く同じです。

良いクロックとは? を上手く解説したいですね。何か上手くお伝えする方法は無いかなあ と考えています。

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4K 8Kテレビ と オーディオクロック その3 [オーディオ]

前回は ハイレゾになったら の話をしました。4k-8k等にした時と同じ話の中でどうなるか と言う話です。

今回は クロックにそれを当てはめてみましょう。
おっと その前に! クロックは正確性という話題が登場するので レベル方向の正確性から話をします。

実は ハイレゾハイレゾと大騒ぎですが、レベル方向の正確性は全く問いただされません。
これ 本当はおかしいのです。 たとえば この秤は フルスケール誤差 何%で とか言いますよね。 1Kgの秤で1%フルスケール誤差のもので 100gと表示したら 
実際には・・・・・ と言う精度ですね。
まあ 音楽再生では 細かい事は問題にしない と言うことなのでしょう。 実際計測用では そうですねえ DACの場合 1V発生させたら 本当に1Vなのか? と言うのが問題となりますね。 それも ダイナミックにです。
まあ いろいろ言うと本題から外れますので 本来は精度も関係がある ということで先に話を進めます。

さて 一時期 ハイエンドオーディオではクロックに関する話題も多かったのですが、なぜかここに来てクロックの話題があまり有りません。

実は 前述の ハイレゾにすると・・・ とか 4k-8kにすると と言うような素材などの問題は クロックにも言えます。 そう考えると クロックはあまり大切に思われていないように見受けられます。 レベル方向はいろいろありますが、時間軸をなんとかしようという事、あまり行われていませんよね。しかし 絶対時間に近いほど正確なクロックを使わないと、デジタル音楽再生では いくらレベル方向 つまり DACやアンプ、スピーカーなどが完璧になってもは絶対に 理想的な再生には到達しないのです。
これは 理論的に明白です。

なんだか夢を壊すなあ なんて思わないようにしてくださいね。 この続きは次回にでも
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4K 8Kテレビ と オーディオクロック その2 [オーディオ]

さて 前回は 4Kテレビや8Kなど どういう風に移行するのか? と言うような話を書きました。 音楽では ハイレゾなどずいぶん前から登場していますが、異なる観点から どうなっているのか考えてみたいと思います。

さてさて ハイレゾ。44.1KHz 16ビットでは無く もっと周波数を広げ レベル方向の分解能を上げたものですね。

その場合 映像のように考えると音楽はどう見えるかですね。
 たとえば楽器や声を録音するだけならいくら高精細になっても何ら問題無いように思えますが、実際にはそうではなくて あくまでも録音は楽器ですが、私たちが聞くのは、それらを使って加工した音楽芸術。食品にたとえると 野菜や肉などを使った 言わば加工食品みたいな物です。
切ったり 焼いたりにたり、もちろん 味も付いています。

段々舌が肥えてきて 味の違いが分かるようになるとどうなるでしょうか? 分解能が甘い CDレベルから ハイレゾになった場合ですね。
そうなると 同じ機材・・・ おっと 同じ素材ですね。・・・で 今まで通りの一般の方向けに作られた食品を 舌の肥えた人が食べると・・・・・
いろいろ 出てきますよね。絶対! もちろん 美味しい物もあるはずですが、 素材が悪かったり味付けが悪かったりしたら これは問題が発覚しやすい と言う形です。

いわゆる ハイレゾ つまり 料理にたとえると料理の仕方や味付けばかりが問われます。32ビットが・・・とか 96Kより192KHzだとか・・・・
本来は ハイレゾによって素材が見える と言う方が正解だと思います。
映像は まさにそうですよね。 4Kの処理の仕方がとか言わないですよね。
ここが 音楽再生の難しいところで不可思議なところです。逆に言うと 映像の場合 昔の粗い撮影セットを使っている場合は 8K等にしない方が良い場合も有ります。 十分なんですね。これと同じようなことが CDにも言えます。 実はCDって十分な情報量を持っている場合も多いのです。

そして 実は こういったレベル方向のお話とは別に 今まであまり問われてこなかった 時間軸方向の話があります。
いわゆるクロックです。次回はクロックの話をしましょう。

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4K 8Kテレビ と オーディオクロック [オーディオ]

久しぶりに オーディオの話題です。
ついに NHKで宣伝をみました! あまりテレビを見ないので もう以前からやっていたのか知りませんが、とにかく 一般の方向けに分かり易い説明をしていました。皆様は 4Kテレビ どうしますか!? 4K再生で切るモニターのある人はチューナーが必要ですが、なんだかワクワクしてきます。
無い人は 4Kチューナー内蔵テレビを物色するのも良いですよね~

そんな中目をひいたのが 「8Kでドラマを録るために ドラマセットの作りを超高精度に変えた」みたいな話がありました。
まあ あたりまえと言えばあたりまえなのですが、実はこれがものすごく難しいです。

実は 人間の目よりよく見えてしまうことも多いのが高精細な機材なのです。 人の目はズームが出来ませんし 光の検出量の限界もありますが、最近のカメラは凄いですから・・・・

ということで 一般のセットを 8Kで録ってしまうと 粗が見え見えになり面白くなくなってしまうと言うわけですね。ある意味近くで見ているような感じですね。 たとえば 油絵。遠くから見ると綺麗な花が書かれていたとします。しかし近くで見ると・・・ 言わなくても解りますよね。そんな感じです。

絵画であれば 遠くで見たり自分で楽しめますが、ドラマは自分が移動するわけにいきません。

ということで ハイレゾリューションに進化する場合は その素材自体も進化しなければならない というわけです。

これは 技術者だけでなく セットなど製作する 大道具小道具さんなども深刻な問題だと思います。
普通のTVからハイビジョンに移行したときもこういう事は言われました。 記憶にあるのは 化粧 です。 上手く隠さないと 50インチ~100インチで顔のアップをされたら・・・・ これ問題ですよね。本来の 本物より拡大になってしまうからです。

さて オーディオではどうでしょうか?
最近は少しずつ良くなってきてはいますが まだまだ と言う感じがしています。
このあたりの話は 次回にでも・・・・

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オーディオとタイヤ? [オーディオ]

オーディオとタイヤ? カーオーディオ? と思われるかもしれませんが、まあ お聞きください。

さて タイヤですが、一時期 空気ではなく 窒素ガスを入れるというのが流行りましたよね。
どのくらい効果があるのだろうかという思いで 私は、自家用乗用車には 導入していません。
・・・で 昨日友人からそんな話題が出ましたので、昔考えたことを思い出しました。

さて
というのは そもそも 空気は窒素が約80%近く含まれていますので残りの20%強をどうするか という話になるわけですね。
そう考えると 言うほど対費用効果が無いのでは? と考えた次第です。

実際は ほとんどわからないとか そういう感じですが、最近再度調べたら 販売しているとこでさえ 分からない ということが書かれているものがあり、この販売店は正直だなあ なんて思いました。

もちろん効果が無いわけではなく、特に 窒素ガス用に作られたタイヤでレースをする際などは 効果があるようですね。また 敏感な人なら フィーリングが変わったことに気が付きそれが心地良ければ、その心地よさとの対費用効果となるので これは金額では決められませんから良いと思います。
私のことを言うと 少なくとも今はレースや自動車競技は行いませんし、街中を 30-60㎞/hで走ることがほとんどなので その対費用効果はものすごく悪い・・・・ いや それより無いというのが実情だと思います。競技をやっていた時も そういうことより 腕とかタイヤそのものの性能やアライメントなどのほうがタイムに影響しましたので 全く考えてもいませんでした。窒素ガスを入れても タイムが劇的に縮むわけではないからです。F1などの世界で全てをやりつくした際には そういうことも考えられるのだと思います。

・・・・・で 本題です。
オーディオではどうでしょう!? これも なんだか窒素ガスに似ています。
ところが ちょっと異なるのは、価格的にタイヤの窒素ガスとは異なり、多くの場合オーディオを突き詰めていきますと価格的に高額になりますよね。
そうなってきたとき 良い音を追及するという立場でいうと 近道なのは 対費用効果の良いものを主に導入していく ということがあげられると思います。

製造会社では非常に大切な クオリティコントロール。QC といいますが、皆様聞いたことがある人も多いと思います。
その中で 非常に大切な道具が「パレート図」になります。

パレート図とは、データを項目別に分類して、大きさの順に並べた図になります。
オーディオで例えると 効果がある順番に並べている状況を考えると想像しやすいと思います。

つまり 自分にとって重要な項目を抽出することができます。

さてさて そういう時、前述 対費用効果も考えなければなりません。趣味や仕事では当然だと思いますが 同じ金額をかけるのだったら どこが改善効果が大きいか 
これは 少し難しいのですが、金額の考え方は 同程度の とか 多少大きくても効果の多い ということも含まれますので、基準が沢山あるので本当は難しいのですが、自分なりに考えてみるといいです。

一例として 分かりやすいものを言いますと

1、50万円の機材に 5万円のケーブル
2、5万円の機材に 50万円のケーブル


1と2 のどちらが より良い音質になると思いますか? もちろん 正解は無いのですが、一般的には 1と感じます。
というのは 機材は アクティブな電子回路ですから、お金をかければかけるほど性能は一般的に上がり アンプで10倍も金額が異なりますと その性能差は顕著に出ます。

ところが 2の ケーブルは、コストパフォーマンス云々があるとはいえ さすがに 10倍も差があると機材の性能が良くないので ケーブルで音質が仮に変わってもその差を感じる度合いが少なくなってしまいます。特にスタティックなアイテムは変わったことがわかりずらいです。
大きく変わるという人もいらっしゃいますし、良いものは確かに良いのですが、業務では そういうことをしないことからわかるように 一般的ではないですし、効果の大きさ つまり 絶対的な変化とそれにかかる費用を考えるとそれほど良い選択ではないはずです。

こういうことを 自分の評価基準に従って ある意味 その変化をパレート図化して考えてみると機材は選びやすいと思います。

ただし、楽しみ方は人それぞれです。5万円の機材を何とか 10万円 20万円の機材と同じ音にならないか ということでいろいろ行う楽しみ方ももちろんあります。そうなると 同額程度までは アクセサリに投入しても面白いかもしれませんね。
また アクセサリではなく そのものを変えていく改造でよく言う話なのですが、 10万円のアンプを改造で 100万円のアンプと同じような音質にするのは非常に難しいです。
軽自動車を使って F1と同レベルにしたい という感じ(絶対的なレベルは違うので例えればということです)に似ています。 そもそものベースが違うわけでこれを いじって何とかするより大抵は 目的のものを買うほうが遥かに安価です。楽しみは抜きにして 対費用効果があまりにも悪すぎる という感じになります。ベースがそれなり だからです。

改造も 金額的には同程度までが良いのではないかと思います。車でもそんな感じでした。
ベース車両を買って それと同じくらいかけるとかなり凄い競技車 つまり勝てる車になりました。もちろん 腕やメンテがある場合です。
ただ ベースが悪いと どんなことをしても、ベース車両の良いものに勝つにはかなりの投資が必要になり コストパフォーマンスは悪いと感じました。そういう部分がありますと あまり楽しくないのでワンメークとかカテゴリ分けするのはそういう意味も含まれると思います。 

最近思うのですが、究極の性能を求めますと ごまかし やアクセサリでは絶対に到達できない世界があります。そういう場合は やはり計画を練って投資額に見合った最高の性能アップをしたいですよね。

ということで 梅雨ですし 外で遊ぶ機会もあまりないと思いますし、夜はリラックスしながら そして お好きであれば お酒でも飲みながら オーディオの改善案をじっくり練ってみてはいかがでしょうか? 
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